
高橋陽一さんの
サッカー漫画『キャプテン翼』。
「ボールはトモダチ!」の大空翼、
ゴールデンコンビの岬、
SGGK
(スーパーグレイトゴールキーパー)
と呼ばれている若林、
常に袖をまくっている
タイガーショットの日向小次郎など、
そうそうたるメンバーが出てきます。
その中で、若島津 健(わかしまづ けん)
という人気キャラがいます。
ゴールキーパーです。
空手をやっており、
手刀ディフェンスや三角飛びなど、
攻撃的な守備で有名です。
しかし、若林というSGGK
(スーパーグレイトゴールキーパー)
がいるために、
「2番手」「かませ犬」という
地位に甘んじています。
そんな彼がいま、
「二刀流」として活躍していると聞き、
私は耳を疑いました。
野球の大谷選手ならともかく、
サッカーで「二刀流」とは…?
なんと若島津は、
ゴールキーパーにもかかわらず、
時にはフォワードとしてピッチに立ち、
守備だけでなく
攻撃でも活躍していたのです!
突飛に見える設定ですが、
よくよく考えてみると、
守備のスペシャリストが
他の立場に立つと大活躍する、
というケースはよくあると思います。
ゴールキーパーは自軍の守備を統括する、
言わばフィールド上の
監督のようなものですから、
攻撃する立場になれば、
相手の守備の心理がわかるわけです。
野球でも同じで、
キャッチャーであれば、
相手ピッチャーの心理も
読みやすいと言われます。
プロ野球の監督も、
ボヤキの故野村克也監督に
代表されるように、
阪神の矢野監督など、
キャッチャー経験者が
多いように思います。
つまり、守りのスペシャリストは、
他の分野でもその経験を活かして
活躍できる可能性が高い。
では、これをスポーツだけでなく、
会社組織に置き換えてみると。
会社組織における「守備」と言えば?
…「バックオフィス」ですね。
経理、人事、総務など。
「攻撃」ではないけれど、
組織に欠かせない縁の下の力持ち。
さしずめ、総務部長は
「ゴールキーパー」のような
ものではないでしょうか。
会社のディフェンス面を身につけた人は、
オフェンス面、
事業側(営業側)でも活躍できる。
なぜなら、どこを守るべきか、
組織をどう維持するべきか、
毎日考えてきているため
攻め一辺倒の人材には
考えが及ばない面から
オフェンスを考えることができる。
脇が甘くないんです。
野球で言えばキャッチャー経験者が
監督をやるようなもの。
目配り気配りが行き届く。
サッカーのポジションで
会社組織のポジションを置き換えると
ゴールキーパー=総務部長(守備)
ミッドフィルダー=企画部長(戦略)
フォワード=営業部長(攻撃)
という感じでしょうか。
もし、総務人事部長経験者が
事業営業部長に就任したら、
営業の視点だけではない、
組織維持の観点からの、
一味違った営業活動が
展開されると思います。
ゴールキーパーだけでない
フォワードもできる若島津。
そんな方は、読者の皆様の
組織にはいますか?
◆この記事は、以前に書いた記事の
リライトになります。
元記事はこちらから↓
合わせてぜひどうぞ!
いいなと思ったら応援しよう!
