「140字・20秒の恋歌:⑥いつかちぎれる。5月の空」
⑥「いつかちぎれる。5月の空」
よく晴れた5月の空。私はひとり本を読む。
行間の白が目にしみる。活字のしっぽが刺さる。
甘い恋愛小説なのに息が止まりそう。
本の上に、雨が降る。
両目にさらさらと雨。
あと1時間で雨もやむ。
これはただの通り雨。
よく晴れた5月の空。
どうかきみは、ないていませんように。
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