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giveitup
「彗星の尾のごと裾ひく――」ヒスイの初夏俳句・1句
今日もまた、ヒスイの思いこみ、をご紹介しましょう。
「菜めし」。
青菜を塩もみしたものを、白ごはんに混ぜるごはんです。
日本各地にいろんな菜めしがあるようですが、
名古屋はおもに
「大根の葉っぱ」です。
そう。大根の葉っぱ。
食料とぼしいヒスイ宅の台所に
冬じゅう、春の終わりまで常備されている、大根の葉っぱ(笑)
ヒスイは、日本じゅう「菜飯」といえば
大根の葉だと思っていましたが、
カブの葉もあり、コマツナやホウレン草、菜の花を使う土地もあるようですね。
またしても、ヒスイの固定観念がこわれた瞬間でありました(笑)
さて。大根の葉といえば、ヒスイ宅のキッチン(笑)。
ただいま、最後の大根葉っぱがすくすくと育っております。
ええ、まだ。
ヒスイ宅は春の名残り、なのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1652353178026-GBU3YADGYJ.jpg?width=1200)
今年は、季節がヒスイを残していってしまう気がする。
ことに春は、すい星のようにいつまでもいつまでも尾を引いていて。
ヒスイにも、いつ終わるのかわかりません。
悲しいことも、切ないことも
いまだ埋まりきらない喪失感と絶望と、
見失われた夢と切りちぎられた痛みと。
その中で、かすかに伸びてくる大根葉の
あざやかなエメラルドのような希望。
ぜんぶが入り混じって、
夏の始まりを待っている日々です。
みなさまも、この夏の初めを
いかがお過ごしでしょうか。
良き良き夏が、きっとやってきます。
それまでは。
大根のみどりを食べながら
ヒスイも戦います(笑)
今日も最後までありがとうございます。
明日は金曜日、へいちゃんと一緒に短編を出します!
おやすみなさい。
ヒスイの初夏俳句
「彗星の尾のごと裾ひく青嵐」
(すいせいの おのごとすそひく あおあらし)
季語:青嵐