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「何もかもを捨てて、身ひとつで勝負する。この快楽よ」(笑)。

どうも。原哲也フォトセッションを経て、新しく生まれ変わったヒスイでございます。
同期・グレちゃんによれば「neoヒスイ」(笑)。
身も心も生まれ変わったヒスイでございます。あ、身は、まだか(笑)。

今日の日記。何度か下書きを書いたのですが、どうもしっくりこない。
そこで変則的ではありますが、ヒスイからフォトグラファー・原哲也へのお礼状、として書いてみました。
みなさまは、ご自分が原哲也になった、と思ってお読みください。
ええと。ビジュアル的には初期の、のっぽなドラえもんをイメージなさるといいかと(笑)。
うそです、原哲也、イケメンです(笑)。

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『うわ、イメージと違うな! 金髪の人が来ると思ってました』
これが。フォトグラファー・原哲也から初めて聞いた言葉でした(笑)。いったい、ヒスイは、どんなふうに思われていたのか(笑)。
笑うしかない、セッションの始まりでした。

フォトセッションというものは未体験のヒスイ。
まずおどろいたのは、原哲也、写真を撮らない(笑)。2時間のセッション中、原哲也がカメラを構えたのは最後の15分ほどでしょう。
ただもう、ひたすら話をさせてもらいました。話すうちに

「ああ、原さん、ヒスイを丸裸にしてみたいんだな」と感じました。

ヒスイ自身が持っている自分自身に対するセルフイメージ、先入観、思いこみ。そういったものをすべてはがした先に、原哲也の撮りたいものがある、と感じたんです。


だからこそ、話し始めて1時間ほどたち、原さんが
「あの椅子にね、いろんなウロコをはがしたあとのヒスイさんがいる、と思って話しかけてみてください」といったとき、ヒスイは困ってこう言いました。
「原さん。あのウロコを全部はずしたら、ヒスイじゃなくなっちゃう」

その瞬間、原哲也ははじめて心底、困った、という顔をしました。
そしてヒスイが、自分の置かれている状況をはじめて外側から見られたのが、その瞬間だったのです。

それまでも、原さんは何度かヒスイに問うてきました。
「これまでで一番つらかったことは何?」
「挫折を感じた瞬間は?」
しかしヒスイ、これまでとくに困ったことも、大きな挫折も思い出せませんでした
あったはずなんですが(笑)。どれもこれも、きれいにヒスイの中で濾されてしまい、なくなっているのです。
なんとなく生きてきて。家族と友人にめぐまれて、仕事もなんとなく続いてて。困ることはない。

今回の失恋も、たぶんあと60日で「終わったもの箱」にすんなり片づけられそう。
だけどヒスイにだって、小さな傷はたくさんある。その傷をおおっているウロコは、ヒスイの勲章なのです。

その瞬間、わかった。
ヒスイは、この小さなウロコひとつひとつにかかわる物語を、書いていきたいんだって。
これまでは絵で勝負してきました。でも原さんに言ったように、ヒスイは絵の才能がない(笑)。それよりはクライアントに評価され始めている文章で勝負したほうがいいんじゃないかって。
自分のセルフイメージより、他人の評価を基準にしよう。
そう思ったとき、原さん、やっとカメラをかまえましたよね(笑)。
「ヒスイさん、目つきが変わってる」

「僕ね、見えてきました。ヒスイさんの物語が浮かんできてますよ。仕事の、お客さんに頼まれた文章じゃない。もっとヒスイさん自身の文章がみえるんだけどなあ」
はい。
ヒスイにも見えました。
だからこう言えたんです。

「3年後のヒスイは、1日8時間、小説をかいてて、それで食ってますよ」って(笑)。
ヒスイは笑った。フォトグラファー・原哲也も笑いましたね。

「ヒスイさんには、絶対に言わないって決めていることがある。だから口もとが、きゅって閉まっているんです」
ああ、自分では気が付いていなかったな、と思いました。確かにそうでした。
そしてセッション後、ヒスイは口を開くようにしています(笑)。

あの日、ヒスイがほんとうに言いたかったことは、クズタンスの裏切りでも失恋でも何でもなかった。
この先の未来に対するぼんやりした不安を認めたくなかったのです。
それは、ヒスイにとって初めての挫折だったから
仕事も家族もなんとなーく、ぬるま湯で生きてきたヒスイが、初めて自分の背後を捨てて身ひとつで勝負してみようと思っていることだからです。

いまでもちょっと、こわいです。
でも、やれる気がします。やらないと、損な気がしてきたから(笑)。
その意識を作ってくれたのは、原哲也です。

最後に、ヒスイは原さんの写真を撮らせてもらいました。
「セッションをやった人から、撮影されるなんて初めてだよ」
原哲也が、ちょっと恥ずかしげに見えた瞬間に撮ったのが、彼の左手の写真です。

原哲也 手

これ。
ヒスイがあなたの無意識のさらに下に潜っていって、切りとってきた写真です(笑)。
次に会うまでの、お守りにします。
ヒスイの小説が世に出たら、またセッションしましょう。
別の顔をしたヒスイを、原哲也のカメラで引き出させたい。

今回、あなたが引き出してくれた新しいヒスイは、もうこの世で呼吸をしていて、ヒスイの皮膚の上に定着しました。
ありがとう。

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プロフォトグラファー・原哲也。
撮影活動、続行中です。

今の自分から変わりたい人、変化に手を伸ばしたい人。
連絡してください。
あなたの世界が、上向きに変わります。
ヒスイが、保証いたします(笑)。



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ヒスイ~強運女子・小粋でポップな恋愛小説家
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