「透明なナイフをひとつ捨ててきた――」ヒスイの短歌と ふぅ。ちゃん
「透明なナイフをひとつ捨ててきた
いつか自分を刺すはずの刃を」ヒスイ
(とうめいなナイフをひとつすててきた
いつかじぶんをさすはずのはを)
ひとは、いつだって変われる。
自分が変わろうと思えば、変われるんだ。
そういう話は、よく聞きます。
noteでも同じような記事を見たことがあります。
そうだろうな、と思う。
けれども実感がわかない。
数学の公式のように、
数字を当てはめていけば正解が出るような気はするんだけど
それが自分にとっての正解かどうか、わからない。
些細なズレを、ヒスイはずっと、持っていました。
そんな難解すぎるズレを 鮮やかにほどいて見せてくれたのが
ふうちゃんでした。
ふうちゃんとは、ヒスイがnoteを始めてから、わりと最初の頃から仲良くしてもらっています。
おそらく、そのころのふうちゃんは、ヒスイとどっこいどっこい(笑)、というくらいに
あまりよくない状況だったと思います(勝手な推測(笑))。
二人で話し合ったことはないけれど、
いわなくても わかる、という感じでした。
でもそこから、ふうちゃんは
noteで知り合った仲間といろんなことに
チャレンジを始めました。
イベントを企画したり、
みんなの俳句のスタッフになったり。
ヒスイがモタモタしているうちに
ふうちゃんは、みるみる花が咲きました。
まぶしいほどでした。
ふうちゃんとヒスイの好きな、かっちーさんの記事のひとつに
「今はそういう時期なんや」っていうのがあります。
ふうちゃんのすごいところは
自分がノリにノッているときでも、
かつての傷を忘れないことです。
自分がくぐり抜けてきた『そういう時期』を
わすれずに、ちゃんと持っている。
これって、簡単なようで難しい。
ひとは、自分の弱さや痛かった記憶を
忘れたがるものだから。
ふうちゃんは、自分の弱さをもったまま
ありとあらゆる『そういう時期』を越えてきました。
だからヒスイも、
ふうちゃんと同じようでありたいと、常に思っています。
今がいい時でも
悪い時でも
元気な時でも
弱っているときでも
自分を刺すナイフを、捨てつづける自分でありたいと思います。
だって今は、ただの『そういう時』だから。
あっ、ヒスイの十六夜杯の短歌、
十六夜さんの私設賞「かってに十六夜賞」をいただきました。
ありがとうございます💛
ヒスイ、また頑張っちゃおっと💛
今夜は短歌ふたつを並べておきますね。
「死にたひと思ふ秒ごと赤とんぼ
羽根透きとほり風衝きて発つ」
「透明なナイフをひとつ捨ててきた
いつか自分をさすはずの刃を」
そろそろ、俳号が欲しいヒスイです(笑)
ふうちゃんから、返歌をいただきました!
「傷ついてすぐに開けちゃう薬箱痛みを止める薬取り出す」
ほんとだね。言葉には、そういう力があるよね。ふしぎだよね。