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「勝手に翡翠賞~鶴亀杯の発表ううう!!」+”勝手に賞・ありがとう💛”と、ヒスイの白玉410字」

本日は、ヒスイの「勝手に翡翠賞~鶴亀杯」
勝手にお送りいたします!!!
併せて、ヒスイがいただいた”勝手に賞”の御礼を……。
盛りだくさんだわ。


まずはヒスイからお送りする「勝手に翡翠賞~鶴亀杯」!
こちらです。

『白玉をつついて夫の愚痴ひとつ』
(しらたまをつついてつまのぐちひとつ)  
祐希さま。

なんといいますか、もう。
映像と触感と冷んやり感が、一気に立ち上がってきました。
ヒスイは場面が目に見える俳句が好きで、今回は特に、この白玉の句が心に残りました。

というわけで、まっっったく存じ上げない方なのですが
ヒスイからもう勝手に、一方的に翡翠賞を贈らせていただきます。

そしてついでに、白玉の410字ショートショートも、勝手に……。
(祐希さん、かってにすみません 💦)

<゜)))彡 <゜)))彡 <゜)))彡

『片眼を閉じて、あと30年。白玉と』
「とにかくさ、彼は縦のものを横にもしないのね。もううんざり」
「なるほどな」

テーブルの向かいに座った彼がうなずいた。目の前には、白玉がひんやりと浮いている。
長い指が白玉をころがす。まるで女を愛撫しているときのよう……おっと、こんなことを考えるのは不謹慎ね……。

アナログレコードからカスレ声のブルース。彼の好きな曲だ。


「でもお前が選んだ男だぞ」
「……そうなんだけど」
彼はニコリとした。

「あの男には欠点もあるが、いいところも多い。だから結婚して30年、一緒にいられたんだろう。
目をつぶれ。
片眼を閉じて、あと30年、一緒に過ごせよ」

そう言って笑うと、目の前にいたはずの兄はすうっと消えてしまった。
レコードも止まっている。

夏の午後、アナログレコードが終わる間だけの白昼夢。
30年前に亡くなった兄は、このレコードをかけるときだけ、ふっと現れる。


テーブルでは私の愚痴をそっくり飲み込んだ白玉がすずやかに泳いでいる。

風鈴、ちりん。

【了】(改行入れず407字)

ありがとうございました💛

そしてヒスイも、”勝手に賞”を、お二方からいただきました!

つる先生からは、川柳の”勝手に賞”を。
頂いたのは、これです。

「今生は 転びぱなしで 陽を浴びる」ヒスイ

感想として
『この句を読むたび、励まされそうです』といただきました。
ありがとうございます💛

つづいて、大好き苗子さんから。
「若さの夏真っ盛り。CMにしてほしいで賞・短歌」
をいただきました。
いただいたのは、これ。

「指そらし髪まき上げて影を脱ぐ
  蒼天夏雲きみの肩先」ヒスイ

感想として
『入道雲のようなもくもくっとした素敵の塊を 青空にぶちかましに行こうと、手を差し伸べられるようなそんな素敵な一首』といただきました。

苗子さん、ヒスイ作と知らずに選んでくださったそうで
めちゃくちゃうれしいです。
ありがとうございます!!



ということで、本日は
「勝手に翡翠賞」+「勝手に賞、ありがとう編」+「白玉410字」の
盛りだくさんでお送りしました。

明日は土曜日で。毎週ショートショートの締め切りです。
また明日も、ヒスイが元気に、ぶちかましまっせ―(笑)!

ではっ!

NNさまの企画90
#ヒスイの鍛錬100本ノック
#お題・アナログレコード

今後のお題
【4】水 【12】落書き  【43】鬼  【54】蜘蛛  
【82】★みなとさん3★ 
【89】★みなとさん4★  【94】はらごしらえ 【95】ロングヘア 【96】遅配  【100】カブト
消えているけど【鳥獣戯画】。書いてないです。ぜったいに(笑)


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ヒスイ~強運女子・小粋でポップな恋愛小説家
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