「ピアス穴白くつらぬく秋の波——」ヒスイの秋短歌。さあ、書こう。
「ピアス穴白くつらぬく秋の波ゆきては戻り我が背中押せ」
(ピアスあなしろくつらぬくあきのなみ
ゆきてはもどり わがせなかおせ)
人気のない秋の浜で、無心に続く波音を聞いていたら、
白く泡立ってくる波に身を貫かれるような気がしました。
波はただ、ゆきて戻り、戻ってはゆく。
ヒスイも、波のように無心で、ただ自然に目の前を流れていく言葉を
手にして、外へ出したいと思います。
秋の波の静かな確固たる営みを、ピアスの代わりに耳に下げたいヒスイです。
ピアス穴、ふさがっちゃったけど(笑)。
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