「ヒスイはいま『だんだん』の途中だから」大須商店街まいご日記(笑)
今日は「今は『だんだん』の途中」というお話です。
先日、すっごい久しぶりに、出かけました。
場所は名古屋の大須。
名古屋には大須観音というどでかい観音様があって、
その門前町として栄えているのが
『大須商店街』です。
大きな筋が3本あり、
両側にぎっしりとお店があります。
かつてはコンピューター関連の部品などを扱っている店ばっかりだったんですが
(らしいです。このへんはPCが本職の同居人・ケロリンからの受け売り(笑))
いまはオシャレなカフェやオシャレな古着ショップ、輸入雑貨などをあつかうお店がぎっしりならんでいます。
そして、昔ながらのうなぎ屋さん、和食屋さん、喫茶店、呉服店、いったい誰が買うんだ??と思うような、昭和なお洋服屋さんなどもあります。
そんな大須商店街をふらふら歩きながら、
まあ、道に迷っているともいうのですが(笑)
ヒスイは何度いっても、
3本ある大通りのどこに行きたいshopがあるのか、
わからなくなります(笑)
絶対に、この通りのはず!と
断固とした決心で行くのですが
まあ7割がた、間違っているという(笑)
いったい、何年、大須に通ってんだよ!というツッコミをしつつ、
今日も迷った(笑)。
迷いながらふと、思いました。
ああ、こんなふうに無駄に時間を使いながら歩くのは、
4カ月ぶりだなあって。
年末に、とつぜん母の病が分かってから、
家族全員が、
なんとなく
しめし合わせたわけでもないのに、
遠出をしなくなりました。
一泊旅行はもちろん、
日帰りであっても
片道1時間以上かかるところには行かなくなった。
どういえばいいのか、
家族全員が、つねに臨戦態勢である、という感じで。
何かあったら、しゅわっち!と病院へ駆けつけられるように、
準備していた感じです。
それがなくなって。
久しぶりにふらふらと歩くと
世界はやっぱり極彩色で、
にぎやかで
生きるって、人と『袖振り合うも他生の縁』って事なんだなと
思いました。
母の葬儀の時、
母のお友だちに言われました。
「今はつらいけどね。だんだん楽になるからね。
楽になる時って寂しいけどね、それもまた、だんだん、だからね」
その方の『だんだん』という言い方がかわいらしくて
とても年配の方で、可愛いなんて言っちゃいけないのに(笑)、
『だんだん』という音が、いっぽずつ階段を上がっていく音に似ていて。
なんだか、ほわっと体が軽くなった記憶があります。
今日も、ほてほてと人の多い大須商店街を歩きながら、
「ああ、自分は今『だんだん』の途中にいるのだなあ」と、
思った次第です。
で。
道に迷い(笑)。
迷ったあげくにあきらめて、
到着した駅とは違う駅から帰りました(笑)
ケロに頼まれたドライフルーツとナッツは買ったのに、
自分が買おうと思っていた大須ういろうを買うのを忘れた(笑)
また行くよ。
ヒスイは今、『だんだん』の途中だからね。
道に迷わなくなるまで
大須商店街に通うよ(笑)
#ひとり66日ライラン
#出戻りライラン・笑
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