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「見知らぬ人へ、ありがとう。幸せの腹ごしらえ」ヒスイの猫エッセイ

今日は、ヒスイ宅の愛猫、コハクちゃんについて書きます。

コハクちゃんは、以前、こちらでも書いたように、
姪の澄(すみ)が拾ってきた猫です。


来た当初は、可憐な子猫で。
しかし、世話をしているヒスイにはなつかず(笑)
拾ってきた澄には、きっちりと愛想を振りまくという

世間の力加減が、完璧にわかっているメス猫です(笑)。

しかし、こんなコハクちゃんですが、ときどき無性にかわいい時があります。
それが、食事中。

コハクは食の細い猫で、
美味しそうな缶詰ごはんを上げても、あまり食べません。
チュールもだめ。
子猫のころは心配になり、どうしようかな?? と思っていたとき
ふっと
手のひらにカリカリを乗せて、コハクの前に出してみました。

すると。
たべた!
それも食べ終わると、手のひらをぺろぺろとなめ、
鼻っつらをこすりつけて、甘える。
ちらっとこちらを見て
『ちょーだい。もっとちょーだい』という。

このチョーダイ攻撃に耐えられる人間は
この世にいない、と思われる(笑)。
ヒスイは、すぐに陥落。
結局、しゃがみこんでいるこっちの膝がガタガタになるまで
手のひらで餌をあげ続けたのでした。



ぺろりとご飯を食べたコハクちゃんを見て
ヒスイは思った。

こんなにナチュラルに、人の手からご飯を食べるということは
コハクは生まれたときから、誰かの手の上でご飯を食べていたのだ、と。
コハクがうちに来たのが、推定で生後2週間。
すくなくとも2週間は、誰か人の手が、コハクの命をつないでくれたのです。

だから。コハクは何の抵抗もなく、人の手からご飯を食べる。
それも普段よりたくさん食べる。
安心しきって、食べているのです。




ありがとう、見知らぬ人よ。
あなたのおかげで、コハクは命をつなぎました。
あなたのおかげでコハクは、人間=自分をかわいがり、おいしいものをくれる存在だと覚えたのです。

今日もコハクは、えらそうにソファにひっくり返り
こちらがさわろうとすると、ぷい、と席を立つくせに
ご飯の時だけはじっと、ヒスイがカリカリを手のひらの乗せるまで、待つ。

そして安心しきって、ざらざらの舌でエサをすくい取り、
カリカリと満ち足りた音を立てて
幸せの腹ごしらえをするのです。


ありがとう。
コハクに成り代わり、御礼申し上げます。
見知らぬ人へ――。

ありがとう。

【了】

さて! 今日も
「しっぷちゃん・ドラマティックな31日間~めざせ!早起き鳥ヒスイ」。今日の起床時間は…

8/10 7:42

うむ。確実に以前より1時間ほど早くなっています。
早寝をしていないので、途中で昼寝が欠かせないのが弱点ですが(笑)
まあ、早起きはできているから、いいことにしましょう。

一勝一敗って感じ(笑)?
このまま早寝の習慣も付けたいと思いますっ!
ではまた、明日――!


NNさまの企画94
#ヒスイの鍛錬100本ノック
#お題・はらごしらえ

今後のお題
【54】蜘蛛  【82】★みなとさん3★ 
【89】★みなとさん4★   【95】ロングヘア 【96】遅配  【100】カブト
消えているけど【鳥獣戯画】。書いてないです。ぜったいに(笑)

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ヒスイ~強運女子・小粋でポップな恋愛小説家
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