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騙されそうになった話

 10年以上前の話になります

 その頃、スカイプが主流で、何かと言えばスカイプで集まって話ていました。
 夜になると、一応スカイプは立ち上げておき、誰かが集まっていたり話し掛けてきたりととても楽しい時間を過ごしていました。

 その頃毎日スカイプで話し掛けてくる男性Oさんがいました。
 その頃の方なら名前を出したら覚えている方もいると思います。
 突如現れて、興味深い怖い話を沢山持っている方で、皆さんもその方に釘付けになっていました。
 スカイプはしてくるけれど、時間的に迷惑な時間でもないし、普通以上に話は面白いし、界隈では誰でも知っている番組にも出ていました。

 その番組の所謂、プロデューサーとも懇意らしく、ネット上ですが、私の集まりにもその方を呼んできてくれたりしてくれました。
そのプロデューサーも界隈なら知らない人がいない程の有名な方です。

 そのOさん、その頃、毎日毎日スカイプを繋げてきていました。
 その頃から私はKindleに本を出していたり、ネット上での怪談の集まりをしたりしていたので、何かメリットがあって寄ってきているのだろうなと思っていました。
 しかし、感覚的と言うか、私への対応もですが、他の界隈関係の方への対応の仕方で、少し信用ならない方だなと思っていました。
 その頃、イベントを始めた方に(その頃は話友達だった人に)とある約束をしていたそうですが、後に聞いたら、それをドタキャンしたとのことで
「信用ならない人」 と言う気持ちが強固な物となりました。
 やり口が、陥れる感じなのです。

 その方のエピソードは色々あるのですが。
 ある日Oさんが
「僕は○○出版社」から本を出せる権利を持っているので出しませんかと言う話でした。
 確かに、その出版社と絡んでいる方を紹介されはしました。
 紹介されたと言うか・・・ 

 界隈なら誰でも知っている方です。

 ですが、出版に付いての金銭的な話がおかしいのです
流石に私も、この人ヤバいな、と思いました。

 その人の話によると。
 その出版社の慣例では、初版本の印税は出版社に上納することになっていて、2冊目から印税が入って来るという話でした。
 そんな事があるだろうか? とバカな私でも流石に思うわけです。

 それ以前に、その頃の私の文章力たるや酷いものでした。
 今でも大丈夫かどうかわからないのに・・・。
 自分でもヤバいなと思っているのに、本を出そうとかマジで狂っているなと思っていましたから。

 そもそも、その人の以前からの素行や、話す事も「?」と言う事が多く
 私も横の繋がりがあったので、その「?」な話を(ホラ話だろうと思いつつ)その話の関係者に聞きに行くと。
 そんな事は全くなく、逆にそんな人と関わっている事を怒られたりしました💦

 出版の話に戻しますと。
 流石に、お断りして、話すのももう遠慮しますと伝えましたが、かなりゴネられました。

 それはそれでなんとか終わったのですが……。

 それから十数年後。

 その出版社と関わりのある方にその話を聞く機会があり。
 思い切って聞いてみる事にしました。
 すると。

 初版本の印税を上納するなんてそんな事は絶対にない。
 著者さんの事を一番に思ってくれる誠実な出版社です、と教えて頂きました。

 そうでしょうね、とは思ってはいましたが、その方のお陰で十数年後にそのモヤモヤが解消されたわけです。

 その後、Oさんは界隈から消えました。
 別に私のせいではなく
 方々に不義理や、揉め事がヤバすぎて誰も関わらなくなったせいでした。
 私が聞かされた界隈の話もほとんど嘘だったのだろうなと思っています。

 この私にそんな詐欺まがいな話が来るとは思っていませんでしたが、もし、私が身の程知らずにその話に乗っていたら、飛んでも無い事になっていたかもしれません。
 ぼんやりしていちゃダメだなと思いました。

 色々そんな事があると、私に近付いて来る人なんて、私自身と仲良くなろうとかそんなんではなく、騙そうとしているのだろうなと人間不信になってしまいました。

 今も若干人間不信ではありますが。
 皆様も何時どこで何があるかわかりません。
 くれぐれも気をつけて下さいね。