ネガティブになると来る(怪談)
最後にYouTube版を掲載しています。
これは筆者の話です
この話は、前に書いておいた話で、因縁のある部屋の続きなのでUPいたします。
隣のヤクザのおじいさんが無くなった後に私が体験した話です
(奈緒さん=筆者)
ヤクザのお爺さんが亡くなった後、隣は一ヶ月程空き家だった。
父親が居ない時など、騒ぎはしないが、隣に気を遣う必要もないので鼻歌を歌ったりしていた。
奈緒さんの父親はかなりのDV人間で
奈緒さんが何時ものように謂れの無い暴力を受けたある夜。
日々続く虐待に耐えられなくなっていた奈緒さんは、その夜も布団に丸まりながら。
「あぁ、死のうかな、死のうかな、どうやって死のうかな」
などと泣きながら考えていた。
兎に角、その頃はそればかりを考えていたそうだ。
すると突然、背中にスッと冷たいモノが走った
すー はー すー はー すー はー すー はー
自分の後ろから呼吸音がする。
「え?なんで?こんな狭い部屋なのに後ろに誰かいるはずない!」
と思いはしたものの、横向きに寝ている自分の後ろにピタリと、添い寝をしているかのように誰かの息が聞える。
ジッとその音に耳を澄ませると、息だけの誰かが奈緒さんの耳元で。
「俺と一緒にいくか~?」
といった。
男の声だ、年齢は(雰囲気で)推定36歳位、陰に籠ったような声だったという。
奈緒さんは。
「私が死にたい死にたいって考えすぎたせいでコイツを呼んじゃったんだ~、私を迎えに来たんだって気付いたらゾッとしちゃって、行きません行きません、死にません死にません死にません死にませんっ て小さい声でつぶやき続けたの」
と言った。
奈緒さんが必死に連呼していると、暫くは呼吸音が聞えていたが、段々と消えて無くなった。
その後も、虐待に耐えかね、何度か死のう死のうと考えたりもしたが
この時の事を思い出し、頭を切り替えるようにした。
そのお陰か、その幽霊男は二度と奈緒さんの前には現れなかったそうだ。
上記の怪談のYouTube版です