浅倉透 LandingPoint感想
・まえがき
浅倉につきまとう雰囲気というもの自体は解決しようがないんですよねー
『そんなふうに終わるね』
相変わらずの浅倉の雰囲気。立ってるだけで人を惹きつけたり寄ってきたりするスター性とかカリスマ性とかそういうの。根拠はないんだけどこいつなら何かしてくれるんじゃないかとかこいつならキメてくれるみたいな無責任な期待。まあこれは浅倉透にずっとあるものだから仕方がない。
映画の爆弾とバチーン。映画とか物語は大体最初に人を惹きつけるシーンや謎や事件があるわけで、書きながら気付いたけど浅倉と映画はそういう関係性というか重なりがあるのかも。最初にまず見てもらえて、その後興味が持続するかは中身次第。浅倉は寝た。つまり浅倉も勝手な期待とのギャップが今回のテーマ?
『街はつづく、人生みたいに』
マンションポエム? 凪ちゃん呼んでくる? 相性良さそうというか似た系統だけど。
大手とのお仕事。浅倉にとってアイドルやるのも撮られるのも日常の延長線にあったんだろうなって。だっているだけで注目されるしG.R.A.D.では特別……というか一歩引いた感じで見られてたし。実際学校とあんま変わらないって言ってるしね。だから大手との仕事であれ写真を撮られるだけってシンプルに考えられる。自分の存在の、その影響を考えずにいられる。
自分が変わるんじゃなくて周りが変わるだけって雛菜さんは言ってましたね。多分浅倉も同じことは思ってるだろうなって。自分が特別なんじゃなくて周りが特別扱いするだけって。あの子の場合明確に言語化はされてないけど。でも浅倉はその辺深刻には捉えてなくて、多分ひとりの人間に執着というか強い感情で狂わされるようなことを想定してないというか。
また寝落ちしてる浅倉。SOSが届かずやられてましたね。上空支援は届かなかったか。ジャングルジムは上に手を伸ばして登りますね。バズり赤ジャージ半目顔良女。
『オエイシス、イエー』
oasis、オアシスのことっぽい?
浅倉が恋愛と犯罪と無縁かどうかはまあねえ。どっちも流れでやって「やべっ」って言いそうな気はしないでもない。恋愛は相手がいないとだけど。
企業イメージの話『アクタージュ』でもあったなーって。今後よそのメーカーのスポーツドリンク飲まないでねって言われるの。
自分の行動が与える結果にとことん無頓着ですよね浅倉。だから天塵でも暴挙に出られたわけで、あの子の掴めないイメージの構成に一役買ってるところはあるんですけど。雛菜さんとは違う意味で他人は他人というか、自分の行いをどう取ろうが他人に任せるみたいな。口で言っても変わってはくれなさそうだしね。
女子高生が浅倉って呼んでんのわたしの距離感と一緒だなって。「あっ、浅倉呼びなんだ」って思ったけど多分わたし現実のアイドルのこと苗字で呼ぶだろうし。というか映画好きだね君ら。
制限をつけたいわけじゃないんだけど、こう……っていうプロデューサー側の話もよく分かる。浅倉何やらかすか分かんないし。自由でいてほしいけどさっていうジレンマとかニュアンスは本当フィーリング会わないと伝わらない。わたしも言いたいこと分かっても今回の問題要素分からんもん。多分大手とやってるから不用意に話題になるのを今は避けてくれって感じなんだとは思う。
女子高生、ファンじゃない(いわゆるグッズ集めたり追っかけしたりしてない)から適当に浅倉を扱ってくれててそれがオアシスなのかなって。おばちゃんもめちゃくちゃぶっきらぼうだけど特別扱いじゃないじゃんか。
『火』
ドキュメンタリーっぽい。行動の影響ですよねやっぱり。映画館で大声を出す。それを普通に注意される。プロデューサーのそれと何が違うんだろ。普通にやっちゃいけないことと普通にやっていいことの差かな。
あと透が透じゃなくなるの好き。大声出したり生きてるってすっごい嬉しそうだったり。
一気に劇的に状況が変わることを薄ぼんやり望んでるフシがある。けど縛られたくはない。アパート爆弾や火で街がぶっ壊れる。未来がぶっ壊れる。浅倉はそれを繰り返し見るけど、その結果までは分からない。多分そういう重なり。浅倉シナリオは特に重なりを重視してるところがある。
カレシって言ったの、注意されたかった? それともアイドルにマンネリというかそれこそ窮屈さを感じてそれを打破したかった? それがドカーンでバチーン。言われた瞬間のシャニPの動揺した顔すげー見たいな。冷や汗かいて頬を引き攣らせてるんだぜきっと。
注意されたかったといえば浅倉今回スタッフさんにもタメ口だね。それが許されるやつではある。小糸ちゃんがタメ口聞いてみろよ。多分イラっとされるぜ。雛菜さんも敬語だしさ。いやあの子の場合距離の使い分けで敬語になるけど。
『キッチンできみは火薬をまぜる』
直接続きから始まるの初めてかもしれない。浅倉は感覚の方が先に来てあんまり考えてない風に見えるけど一回それを感じ取ってしまうとわりと正しくそれを捉えているところがある。こうあってほしいみたいなものには特に敏感なんだと思う。
責任を負わないと多くを得られたりはしないって言えるシャニP大人ですね……。ただそれは高校生に理解し難いものだしましてノクチルには合わないものでもある。
バチーンは捕食者とつながるのか。飢えて、飢えて、自分から獲物に牙をむくそれが客の求めてるもの。浅倉の中で具体的にはなっていない爆発衝動。何かを勝ち取るってことにはつくづく無縁そうだなぁ。
自分の行動の結果が自分のオアシスを奪う。それが提供される『未来』。めちゃくちゃ否定的なメッセージで来た。浅倉が受けなかろうが変わりはしないんだけど、物語上浅倉の行動の結果であることに意味がある。それに直面してあの子の着地点はどうなるだろう。
#ライブ
シャニPお前どういう精神状態で4人プロデュースしてたの……?
悩みごとには重さがあって、それは身体動かしたりしてると自然と身体に追いつけなくなるものだと思っています。行動することでようやく見えるものがあって、行動することで分かることがある。特に感覚派の浅倉は目の前で感じられることの方が大きいんだなって。書類の上での何かや杞憂よりも。
『ラスト』
わたしアニメの最終回見れないんですよね。見たくないし、見たら終わっちゃうし、終わったら興味もなくなるから。
生きることがG.R.A.D.のテーマでそれは心臓を動かすことだったけど今回は未来とは何かを失い何かに飢えることっていう答えが付随したのが着地点かな。
飢えないと、爆発できない。爆発したくてもできない。ぼんやりと燻ったまま自分に足りないものを探して人生終える奴がどれだけいるだろう。その何かを探したりぶち壊したりするのが浅倉の出した結論かなって。
今回浅倉を縛り続けた責任とやらはプロデューサーに投げることにしたっぽい。億とかあの子が考えてもしょうがないっていうことを、経験してみないと分からなかったから。映画のラストを知らないでいいのは爆発した後のことなんて知らなくていいから。
あの子の大爆発を楽しみにしています。
・あとがき
LandingPoint全体を通してシャニPは見て聞くだけの人なんだなって。今までならシャニPが支えたり何か解決の糸口を探ったりしてたんだけど浅倉に至っては対立してたしね。雛菜さんにしても小糸ちゃんにしても自身の着地点は自分で見定める、結論は自分で出すっていう。だからこそあの子らはずっと悩み続けてたんだなーって。