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2025年3月期3Q決算に向けて持てる銀行セクターランキング

2024年もやはり主役になった銀行セクター
日銀政策決定会合では2024年3月19日に17年ぶりの利上げを実施し、マイナス金利政策を解除。久しぶりのプラスの金利の世界が戻ってきました。

その後、7月31日の会合では追加利上げを決定し、政策金利は0.25%となりました。

それがきっかけ?となり、令和のブラックマンデーを引きおこすという事件もありましたが、銀行セクターにとって、特にメガバンクを中心とした大企業金融を得意とする銀行にとってはポジティブな環境が醸成されたといっても過言ではありません。

しかしながら、12月の決定会合では更なる追加利上げの可能性が謡われる中、12月上旬に一挙に火消し報道が踊り、実際の決定会合の結果は据え置き。

しかも記者会見ではトランプ大統領就任後の経済情勢についての懸念が語られ、春闘を確認したいというコメントが出て、挙句の果てには円安による物価上昇は落ち着いたなどと発言。2025年1月の利上げの可能性を打ち消すようなコメントが出ました。

その後円は急落し、ドル円は一時158円台をつけ、再びレッドゾーン突入。この突然変異は何が背景なのか・・・?

後日行われた植田総裁の講演でも特段円安を止めるような発言が出ることもなく、2025年の金融政策は有体に言えば「不透明」といわざるを得なくなりました。

2024年の初めのドル円は140円、一時160円を突破し、令和のブラックマンデーで再び140円、その後のトランプラリーで160円手前という流れでした。

さて、来年の利上げ期待がどのようになるか?によっても銀行セクターのエントリータイミングが変わってくるため、いいつでも買いだとは言いにくくなったのですが、基本スタンスは17年ぶりの利上げ環境を謳歌しましょうというスタンスで問題ないと思います。

その中での個別銘柄を考えていきたいと思います。

2024年の株価パフォーマンスは以下

1位 住信SBIネット銀行 +153.77%
2位 楽天銀行 +109.35%
3位 三井住友FG +61.91%
4位 りそなHD +59.45%
5位 みずほFG +58.48%
6位 三菱UFJFG +49.59%
7位 三井住友トラストHD +34.80%
8位 ゆうちょ銀行 +3.97%

ネット銀行大手が利上げ環境下での感応度で圧倒的パフォーマンス。
住信SBIについてはドコモによる買収報道もあり、加速しました。

その次にメガバンク3行+りそなが並び、後塵を拝する形で三井住友トラスト・ゆうちょはほぼ横ばいという状況でした。

さて、2025年はどうなるでしょうか。個別銘柄カタリストを確認していきます!

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