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2024年度1Q決算に向けて持てる電子部品セクター銘柄ランキング
長きにわたって日の目を浴びなかったセクターにようやく世間の視線が向いてきた。
本決算においてもパッとした実績ガイダンスを公表した銘柄は少なく、半導体製造装置セクターに資金流入する中で置いてきぼりになっていた印象です。
背景にあるのはPC・スマートフォンの需要回復の遅れが指摘されています。また、自動車向けも想定よりも伸びておらず、FA系も回復が遅れており、白モノ家電系の需要も低調。
データセンター・インフラ系は比較的よかったです。
特にセクターでの影響が高いPC・スマートフォンの回復待ちという構図になっていたように感じます。
きっかけはiPhoneの生成AI機能搭載が発表されたことによります。オンデバイスAIの進展が買い替えを喚起するか・・・?
元々最終需要のサイクル的には、コロナ禍でバカ売れしたiPhone12やHuaweiなどの中華スマホがこの2024年末には4年選手になり、リプレース需要が旺盛になることを想定されておりましたが、足元の村田製作所や太陽誘電の受注状況からはその足音が聞こえてこなかったというのが実情です。
iPhone16で生成AI機能が搭載されたからバカ売れするというテクノロジーBuyになるか・・・?という疑問は残るものの、古くなったスマホの買い替え需要が来ると面白みを帯びてくるのも事実なので、半導体製造装置セクターに乗り遅れたなと思う方は特に注目できるセクターではないかと思ってます。
2023年4月来パフォーマンスランキング
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1位 TDK +111.02%
2位 ミネベアミツミ +31.8%
3位 イビデン +26.41%
4位 村田製作所 +24.14%
5位 マブチモーター +23.70%
6位 アルプスアルパイン +21.27%
7位 京セラ +7.54%
8位 ニデック +4.59%
9位 太陽誘電 -7.14%
結論このセクターで唯一買えたのはTDKだけでした。
直近全個体電池の材料開発に成功というニュースがでてからさらに上昇してしまったというのがありますが・・・。
https://www.tdk.com/ja/news_center/press/20240617_01.html
すごい話ですが業績貢献はかなり先、かつ業績の寄与も現段階で高く見積もれる状況にはないと思います。
ではここから1Q決算に向けて、ひいては年末や来年に向けてのセクター戦略についてみていきたいと思います。よろしくお願いします!
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