生まれてきて良かったと思ったことがない人とある人
私は生まれてこのかた、「生まれてきて良かった」と思ったことがない。
一方、私の夫は「生まれてきて良かった」と思うことがあるらしい。
そこで、生まれてきて良かったと思ったことがない人とある人の違いがどこにあるのか考えてみた。
記憶力が良いか悪いか
私は記憶力が良いので過去の嫌な出来事をかなり鮮明に思い出せるが、私の夫は記憶力が良くないらしいので、過去にあった嫌な出来事を忘れたり、それほど悪い出来事でなかったように記憶が変わっているんだと思う。
相対評価か絶対評価か
私はどんなに良いことがあっても過去にあった嫌な出来事が消えるわけではないので、結局人生において幸福と不幸がプラスマイナスゼロなら生まれてこない方が良かったではないか、と思うタイプ。
一方、夫は、「生まれてこなかったらおいしいもの食べられなかったし、結婚して毎日楽しく過ごしてるし」と言う。
つまりは人生において、良かった出来事を思い浮かべたり今ある幸福を噛みしめたりして、人生を絶対評価で評価しているのである。
人生であった良い出来事と悪い出来事の数の差ではない気がする
人生で悪い出来事が多かったから生まれてきて良かったと思えないという人もいるかもしれないけれど、生まれてきて良かったと思えるか思えないかは、自分の境遇を自分でどう思うかの問題で、人生であった良い出来事と悪い出来事の数の差ではない気がする。
とりあえず生きていることにしている
まぁ、人生を絶対評価するのでも相対評価するのでも、別にどっちでもいいし、自分の境遇を自分でどう思うかもその人の勝手だし、私自身「生まれてきて良かった」と思ったことはないけれど、別に今不幸というわけでもなくどちらかと言えば幸せだと思うし、今更苦しかったり痛かったりして死ぬのは嫌なので、とりあえず生きていることにしている。
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