SSFのこと
今年の6月23日に人生で初めて即売会でサークル出展をし、人生で初めて自分で作った本を売った。
自分の中で6月23日という日が意味を持ち、特別な日になった。ハレの日。
思い返せばSSF07開催の5ヶ月近く前から準備に入り、そしてようやく迎えた当日はあまりにも楽しく一瞬のうちに終わってしまった。
次は11月だなと終わった直後は08に向けてやってやんぞという気持ちでいっぱいだった俺に、
その後一週間くらいした時所謂『燃え尽き症候群』という奴が襲い掛かり、そのやる気全てを奪い去っていった。
少しして08の申し込みが始まったものの、線一本も引けないこの状態で申し込んだところで既刊だけ持って当日現地に出向くことになるし、いやはやこれはどうしたもんかと散々悩んだ結果、やっぱりどうしても数日前のあの空間のあの空気が忘れられなかったし、この燃え尽きもいつまでも続くもんじゃないだろうと思い新刊を作って持っていく前提で08に申し込んだ。この判断は今思えば超ファインプレーだった(申し込んでなかったら多分死ぬ程後悔してたと思う)。
絵が描けなくなった七月を超え八月も半ばになり、08の当落が発表される頃には少しずつ描けるようになっていた。
そして前作を作っている時から次の本ではゲストを呼んで作ろうと決めていたので、「次がいつになるか分からないんですけど、二冊目作る時にはゲスト寄稿お願いしてもいいですか」と前々から頼んでいた二人に当落発表後に改めて声をかけさせていただいた。
それがいぬみかんさんと、コツメさんの二人。
いぬみかんさんには前作の作業中に、コツメさんには07が終わった後にそれぞれ声をかけさせていただいた。ありがたいことにお二人とも即決快諾。
それぞれ素晴らしい作品を作ることは知っていたし、お二人には「個人本を作ること(本に作品を載せること)に憧れや興味はあるけど中々実行には」という共通点があったので、ここぞと図々しくじゃあ俺の本に載せますんで描いてくれませんかとお願いさせていただいた。
ありがたいことです。本当に。
その後色々こちらから条件を提示させていただき、送られてきた原稿はどちらもそれぞれの魅力がこれでもかと詰め込まれていてあまりにも素晴らしく、いやこれは俺も残りの原稿気合い入れてやらないとなと思った。
しかし経験上、逆に気負いすぎて力を入れすぎても空回るだけなのでいつもの漫画をいつものように描かせていただいた。
結果的に俺は既存4コマ11本(前作後に投稿した中から抜粋分)+新規書き下ろし10本の21ページ、いぬみかんさんが漫画14ページ、コツメさんが漫画6ページの合計41ページに仕上がった。
初めてのゲスト寄稿、二人に頼んで良かったと、心からそう思っています。
凄く良い本ができましたんで、何卒宜しくお願い致します。
11/17(日) オ-38 夜更けのBEAT
『Go-Go N-C TRAIN』
A5/本文48P/500円
ゲスト:いぬみかん氏、コツメ氏
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