【ディズニー映画】「三人の騎士」
12月にディズニーランドへ行くことが決まったので、今月はディズニー強化月間とします(自主的にやっているだけです)。
今日見た作品は「三人の騎士」。
世界史的に見るとなかなか面白い話だったので、簡単にまとめてみようと思います。
あらすじ
ドナルド・ダックが主人公です。彼の元にプレゼントが届きます。
1つ目は映写機。不思議な楽しい話をいくつもドナルドに見せてくれました。
2つ目はブラジルの友人ホセ=キャリオカからのプレゼント。ブラジルのバイーアに案内され、踊りを楽しみました。
3つ目はメキシコの友人パンチートからのプレゼント。メキシコの各地を旅します。
製作背景
Wikipediaで見た情報で失礼します。
この映画はメキシコとアメリカで公開されました。メキシコでは1944年、アメリカでは1945年に公開されました。
そう、第二次世界大戦まっただ中にこの映画はつくられたのです。
こうした時代背景から、この映画はラテンアメリカへの善隣政策の一環としてつくられたとされています。
善隣政策とは、フランクリン=ルーズベルトが提唱した外交政策です。ラテンアメリカ(南米)に対して、良き隣人であること、つまり内政干渉を緩和することを提唱したのです。この結果、キューバの独立を認めました。
この映画も、メキシコやブラジルなどのラテンアメリカ諸国との友好の証としてつくられたのでしょう。当時の歴史的背景がうかがえます。
タイトル
邦題は「三人の騎士」です。しかし、「三銃士」のような勇敢な騎士による戦いや冒険……は一切ありません。個人的には、そもそも邦題がわかりにくいかなと思っています。
原題は「The Three Caballeros」です。
「caballeros」という単語は初めて見たので調べてみました。どうやら、スペイン語由来の「紳士、騎士」という意味だそうです。「三人の紳士」の方がストーリーやキャラ設定に合っているように思います。
せっかくなので、語源も調べてみました。
語源を辿るとラテン語の「caballus(馬)」にたどり着きました。語源辞典には「caballum」となっていましたが、これは対格なので誤りかな……?と思っています。
よって、原義的には「騎士」なんだと思います。そこから、礼節がある男というつながりで「紳士」という意味に派生したのかなと想像しています。
キャラクター
ホセ・キャリオカ
オウムをモチーフにしたキャラクターです。
ブラジルでは地元キャラクターとして定着しているようです(Wikipediaより)。
「ホセ(José)」はスペイン語の男性名です。ブラジルはポルトガル語の国なので少し引っかかります……。ポルトガル語で「ホセ」に該当するのは「ジョゼ」です。
「ホセ」は、フランス語や英語のジョゼフ(Joseph)、ドイツ語のヨーゼフ(Josef, Joseph)に該当する名前です。いずれも、ヘブライ語のヨセフに由来する名前です。
「キャリオカ(Carioca)」はポルトガル語の形容詞・名詞で、ブラジルのリオデジャネイロ出身者を指す言葉だそうです(Wikipediaより)。ホセ・キャリオカはリオデジャネイロ出身なので、ぴったりですね。
パンチート
メキシコシティ出身の雄鶏のキャラクターです。
パンチート(Panchito)はスペイン語で「揚げピーナッツ」を意味します。
語源までは分かりませんでした……。
作中歌について
こちらも全てWikipediaの情報で失礼します。
最後にサボテンの風景の中ドナルドが美女を追いかけるシーンがあります。
その中で流れる曲が「Jesusita en Chihuahua」です。直訳すると「チワワのヘスシータ」です。
この曲を紹介した理由は、メキシコ革命と関係あるからです。
作者はキリノ・メンドーサ・イ・コルテス。彼はメキシコ革命中の中佐でした。
1916年に初演されたこの曲はメキシコ革命中にヒットしました。この曲が流行った、以上の情報は見つかりませんでしたが、世界史上の出来事と関係ある曲というものは面白いですね。
おわりに
ディズニーランドの「イッツ・ア・スモール・ワールド」の南米のシーンにて「三人の騎士」のキャラクターが登場するので、気になって見てみました。
Wikipediaの情報が大半ではありますが、調べてみると時代背景が分かって非常に面白かったです。
こんな感じで、ディズニーに関する投稿を気まぐれに続けようと思います。
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