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20240907 08 横浜ロマンスポルノ「解放区」part1

ポルノグラフィティのライヴに行ってきました!
感想をXに呟いていたら大変な量になってしまったのでnoteにまとめます。
今回は2日間行ったので、まとめて書きます。
敬称は全部略します。

#あなたにとってのポルノグラフィティとは

1.おいでよサンタモニカ

「青春花道」のカップリング曲。ほぼインスト曲の「おいでよサンタモニカ」が横浜バージョンになって帰ってきた!
まさかの1曲目。誰が予想できただろうか。

映像では因島から横浜へと渡ってくるポルノグラフィティが流れていた。横浜に縁がある私はその映像に涙した。

でででっででーで \Welcome!/
でででっででーで \よっこはまー!/

2.ネオメロドラマティック

間髪入れずに鳴り響くシンセサイザーのイントロ。晴一の必殺チョーキング。どよめく会場。
ライヴで何度か聴いている曲とはいえ、この曲が序盤に来るとは予想していなかった。
1日目、会場に向かう途中ちょうどこの曲を聴いていた。

20年経った「ネオメロドラマティック」。色褪せるどころか、今までで最高のパフォーマンスを見せてくれた。
私は昔から晴一のチョーキング※が大好きだ。しかし、特にこの2日間の晴一のチョーキングは今までで一番だった。どこか色気すら感じた。

※チョーキングとは
チョーキング: bending)とはを弾いた後に押弦している指で弦を押し上げ、無段階に音の高さを変えるギター演奏技法である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0

3.メジャー

懐かしい1曲。アルバム「PANORAMA PORNO」からの選曲だ。
晴一らしい、まっすぐではない、しかし背中を押すポップス。

「PANORAMA PORNO」は筆者がポルノグラフィティのファンになってから初めて出たアルバムである。当時は中学生。何度も何度も聴いて、魂に刻み込んだ曲たちの1つが「メジャー」だ。そのことを思い出し、胸にこみ上げるものがあった。

この2日間、ポルノグラフィティの「メジャー」は「自己新記録」を確かに更新した。まだまだ「進んでいく」彼らを応援するかのように、スタジアムにクラップが響き渡った。

4.アポロ

ロケットの発射音。ファンなら一瞬で分かる、始まりの音。ポルノグラフィティの始まりの音。
デビュー25周年を祝したこのライヴで、デビュー曲「アポロ」はかなり重要な曲だと私は思う。そのアポロを、序盤に披露するポルノグラフィティ。名曲はまだまだあるんだぞ、という自信を感じた。

ハマスタに詳しい友人によると、メインステージの端から端までは50mを優に超えるという。そのステージを駆け抜けながら、息切れもせず歌い続ける昭仁。50歳を目の前に、圧巻のパフォーマンスを見せてくれた。

2日目では、1番Bメロで歌詞を間違える昭仁を見ることができた。それに気づき苦笑いする晴一。久々にこの光景を見た気がする。昭仁には少し申し訳ないが、ポルノグラフィティの自然体を垣間見ることができた気がした。

5.狼

直前のMCで昭仁が「因島の風を感じてもらいたい」と話していた。この曲には因島南部の「折古の浜」が出ることで有名だ。
この夏因島で開催されたイベント「島ごとぽるの展」に言ったファンの多くは、実際に「夏盛り」の折古の浜を訪れた。

狼は情熱的なラブソングだが、海水浴場ではなくなった今の折古の浜は、静かで心地よい風が吹いていた。
晴一の暮らした町から一番近い海。その光景を思い浮かべながら聴く「狼」は格別のものであった。

6.OLD VILLAGER

因島から出てきた「VILLAGER」の2人が奏でる無骨なロック。どこかのインタビューでこの曲の主人公は彼らを指しているわけではないと聞いた気がするが。

2023年のライヴサーキット「暁」で初披露された曲だ。その場に立ち会った私は、バンドサウンドが少なくなる現代にぶつけたストレートなロックナンバーが胸に刺さった。
歌詞も晴一らしい、ちょっとひねくれた言葉が並ぶ。2番Aメロの怒濤の言葉と韻は何度聴いても爽快だ。

初めて聴いた瞬間から大好きになったこの曲をまた聴くことができた。しかし、あの瞬間よりも彼らは確かに成長し、完成度を高めていた。

7.FLAG

昭仁が直前のMCで「旗を掲げて……」という言葉を強く述べていた。モニターにはためく旗、フラッグ。
「メジャー」と同じ、アルバム「PANORAMA PORNO」で世に出た晴一作詞作曲のナンバーだ。

晴一のギターだけが鳴り響く会場。改めて感じる。上手い。
昭仁の歌が「上手い」とはよく言われるが、晴一のギターの技量について触れているネットのコメント等は少ない気がする。
いやいや、晴一のギターもすごいんだぞ。エロティシズムを匂わせるチョーキング。ポルノグラフィティの曲でしばしば出てくるワウペダル。そして正確なハンマリング、プリング。詳しくは下のリンクにて。

惚れ直した。やっぱり私の憧れのギタリストは晴一だ。

さて、CD版だとサビ前のフレーズはボーカルにエフェクトが入っていたはずだ。しかし、このライヴでは昭仁の歌声がそのまま鳴り響いた。「PANORAMA PORNO」の時も当然ハイレベルな歌声であったが、それを遙かに上回っていた。しかもエフェクト無しで。

2人の技量を見せつけられた1曲だった。

8.カメレオン・レンズ

空に放たれた鳥が歌詞に登場する。1日目はその瞬間、スタジアム後方で鳥の群れが滑空していった。あまりにも奇跡的な演出だ。
この歌を初めて聴いたライヴでは、会場を出るとそこには偶然にも月食が起きていた。

この曲は何か持っている。そう確信せざるを得ない。

大人になればなるほど、この曲の妖艶さを感じる。晴一の歌詞は、筆者自身が成長していくと徐々に意味が分かってくる。己の成長も感じられた時間だった。

9.シスター

ポルノグラフィティ2人体制始まりの曲。
美しいアコースティックギターの音色と昭仁の優しい歌声が横浜の空を覆う。
筆者はこの曲を中学生の時に初めて知った。メロディはもちろんだが、詞の美しさに大層驚いた。

悲しみが友の様に語りかけてくる
永遠に寄り添って僕らは生きていく

どんな人生においても「悲しみ」は避けられない。それ「永遠に寄り添って」生きていくと表現した晴一。
「辛いことは乗り越えよう!」という曲やメッセージばかり聞いていた当時の筆者にとっては衝撃の歌詞であった。
イ短調の旋律も美しい。

そして今再びこの曲を聴く。
昭仁の歌声は力強さと優しさを感じさせた。美しい。神々しさすら感じた。
悲しみに寄り添いながらも、明日を向く歌に、そっと背中を押された気がした。

10.愛が呼ぶほうへ

旅立つ君をただ黙って送った
父の背中の涙を受けとめていた

「愛」を擬人化した歌詞。その美しさは分かっていたつもりだが、上記の歌詞で涙がこぼれた。
筆者自身は親元を離れたことがないので、真の意味を知ることはない。
しかし、ポルノグラフィティは因島から遠い旅をして東京へとたどり着いた。
「島ごとぽるの展」のあるコーナーでは、昭仁が尾道駅まで父か母に送ってもらい、そこから電車に乗ったことが非常に印象に残っていると語っていた。その情景と歌詞が重なった。

今気付いたのだが、「ただ黙って送った」のは主人公である「愛」なのだろうか?それとも、「ただ黙って送った父」とつながるのだろうか?
ずっと前者だと思っていたが、違う見方もあるかもしれない。


ここまでで3000字突破しました。一旦区切ります。

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