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デジタル造形:次回作「Fixie Girl」・Cyclesでリアルタイムレンダリング
前回の記事(↓)の続き。
次回作「Fixie Girl」、制作進行中。
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Blender3.1β・Cyclesでのリアルタイムレンダリング
造形・テクスチャペイント・リアルタイムレンダリングがアプリ一本で完結出来るのがBlenderの強み。これを活かしてこれまでリアルタイムでのレンダリングチェックはeeveeを主に使っていましたが、ここ最近Cyclesが進化が著しいです。
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GPUパワーに依存するところですが、3.1β版では結構そこそこな速さでレンダリングしてくれるようになっている気がします。今後のさらなる進化に期待。
ZBrushには戻らない
今回の「Fixie Girl」もそうですが、去年から作り始めたものはBlenderオンリーで制作しています。たぶんもう、ZBrushには戻らない、と思います。なんども同じようなことを未練がましく書いているのは、こよなく愛したアプリだったからです。正直本音を言うと寂しいですが、大事なのは「ツール」じゃなくて「自分の作品・造形」であるということ。特定ツールを習熟すること自体が目的になってはいけないですからね。そういうのは単に「事情通」ですから。
ZBrushがMAXONに買収されて移行を考え始める人もいると思います。今後は高額なサブスクリプション代金を払わないとZBrushの新バージョンは使えなくなりますからね。
私はMAXONに買収される1年以上前から少しずつBlenderへの移行を進めてきました。ZBrushのバージョンナンバリングが年号になった頃から、なんとなく離れる事を考え始めるようになりました。
理由はもう前にも色々書きましたので割愛。昔から色々なアプリを使っているのでこの辺は長年の勘と嗅覚、という感じです。
今後のモデラー活動について
これまでミリタリーやヒストリカルをメインにペインティング作品、造形、モデリングをやってきました。模型作品を中心に添え、主に「模型の原型制作」にフォーカスしてきました。そろそろ、それを一旦一区切りし、卒業しようと思います。
原型製作だけが私のやりたいことではないですし、ミリタリーだけでもない。複製のためのパーツデザインや分割とか考えないワンオフの一品作品も創りたいですしね。従来のレジン量産を前提としたデザインはせっかくの3Dプリント技術のもつ優位性をスポイルしている、という感もあります。3Dプリントならではの作品も創りたいです。さらもっと言うと、模型(立体物)でなくても良いのです。デジタルだけで完結する作品もあり。もっと気軽に、本能の赴くまま自由に行こうと思います。
なのでこれからはミリタリー以外ももっと作って行こうと考えてます。例えば映画監督が、いろいろなジャンルを手掛けつつ根底に流れる作家性は滲み出ている、みたいなイメージで行きたいですね。
ではまた。