iPadでスカルプト:Nomad Sculpt 1.93
前回(2年前・・・↓)の続き。
正直告白すると、いろいろあって忙しすぎてNomad Sculpt、前回の記事を書いた後、あれ以来2年くらい触ってませんでした。古いiPad 11インチではスカルプトする気がせず、1年以上まえに12.9を購入したものの、全く触らず状態。
ZBrush for iPadを触ってて、「んー自分がやりたい事で、同じレベルの事って、Nomad Sculptでも出来るんじゃないか?」と思い、新しくバージョン1.93が最近リリースされたので、再びNomad Sculptを触り始めてみました。
結論:フィギュアモデリングに限って言えば、ZBrush for iPad課金しなくてもNomad Sculptで出来る
一番の要素は比較的情報量の多い「ヘッドの造形」がどのくらい快適に出来るか、ということ。
ほんと2年ぶりなので最初は操作を完全に忘れてましたが、少しずつ思い出しつつ・・・・まっさら状態ゼロスタートで、コーヒーブレイク入れつつのんびり作業3時間ほどで、ここまで作れました(↓)。
肌の毛穴表現などはまだ試してませんが、フィギュア制作の場合はヘッドがこのくらい作り込めれば、まぁイケると思います。小さいスケールだと3Dプリンターで再現出来ないディテールは最適化の際にオミットされるので、小スケールでは十分使えそうです。パーツの解像度にもよりますが、1/9バストモデルなどもいけると感じます。
ZBrush for iPadを課金していないので、有料版がどのくらいのポテンシャルかはあちこちの動画を観る限りの情報であり、私の語れる範囲ではありません。ただ、デスクトップ版に負けずかなりいろんな事が出来る感じなので、ZBrush for iPadのポテンシャルは非常に高いのですが、サブスク(13,000円/年)なので、買い切り型のNomad Sculptは非常に魅力的です。
スカルプトツールを使う目的は「特定ツールの事情通になること」ではなくあくまでも自分の作品を作る事。フィギュアモデリングはデジタルツール内だけで完結するわけではなく、3Dプリンターのレジンやらなにやら他にもコストがいろいろかかるので、ツール自体のコスパは高ければ高いほうが良い。それを考えるとNomad Sculpt、なかなか良いです。
まとめ
今回は「Nomad Sculptの使い方を思い出す」ということで、ここまで。
とりあえず「フィギュアモデリング用途で使えるポテンシャル非常にアリ」。というのが今回のまとめです。
モバイルアプリといえども機能が結構多いので覚えることも多く、ZBrush&Blender脳になっている自分の頭を少しコンバートする作業が必要なので、新機能などはまだまだこれからです。
Apple Pencilで直接スカルプトオブジェクトを触れるというのは凄く魅力的なので、いろいろとフィギュアモデリング用途でのNomad Sculptの可能性を探っていきたいと思います。
ではまた。