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Pop!_OS + Ryzen5950XでCINEBENCH R20

「Ryzen 5950X + Pop!_OS + 互換レイヤーWINE」のパフォーマンスを検証すべく、CINEBENCH R20を回してみました。

WINE互換レイヤーのパフォーマンス

ご存知の通り、CINEBENCH R20はWindows / Mac用のベンチマークアプリで、Linux版はありません。互換レイヤーWINEのパフォーマンスを測定するのに丁度良いと思い、Windows版をWINEを介して動かしてみました。
ベンチマークを回している様子の動画はこちら↓

スコアは

マルチ:9853 pts
シングル:583 pts


という結果でした。

画像2

Windowsネイティブ環境上だと

マルチ:10409
シングル:643


くらい出るようです。↓

https://www.guru3d.com/articles-pages/amd-ryzen-9-5900x-and-5950x-review,10.html

ということで残念ながらWindowsネイティブ環境には及びませんでしたが、互換レイヤーを介してでもこれだけのスコアを叩き出すのであればなかなかなのではないでしょうか。

参考:CINEBENCH R20ランキング

参考までに、CINEBENCH R20のランキング表です。

マルチスレッド↓

シングルスレッド↓

CGDIRECTORの検証結果ページ↓


これらと合わせて検証してみると、仮想レイヤーをWINEを介しての5950Xは

マルチ:Xeon W-3265(24コア)〜Ryzen 3950Xの間
シングル:Ryzen PRO 5750Gと同等


という感じでしょうか。
Windowsネイティブ環境での「マルチ10,000超え・シングル600超え」には及びませんが、マルチ・シングルどちらも前モデルのハイエンド・3900Xや3950XのWindowsネイティブ環境よりも良いパフォーマンスが出ていることになります。

Mac Proと比較すると・・・

 28コアMac Pro(256GB SSD/RAM32GB/1,429,780円):9944
 24コアMac Pro(256GB SSD/RAM32GB/
1,319,780円):9104

・・・ということで・・

WINEを介しても24コアMac Pro超え

という結果になりました。しかも28コアMac Proに迫る勢い。素晴らしいコストパフォーマンスです。

2019登場のちょっと馬鹿げた値段設定で話題になったMac Proは私がMacをメインにするのをやめようと考えたきっかけになった機種です。ストレージやRAMサイズと値段をあえて書いているのはささやかな嫌味です。ちょっと優越感に浸っています。

まとめ

換装前に使っていた3700Xが「マルチ4800前後・シングル490前後」なのでそのWinネイティブ環境よりも遥かに高いパフォーマンスを出していることになります。アプリ側の設計や最適化具合にもよるのでなんでもかんでも早いわけではないと思いますが、基礎体力が大きく向上したのが数値で出ている事はとても大きいです。


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