気になる「GNOME 40」の動向
愛用するLinuxデスクトップ環境の「GNOME」。そのバージョン40のリリースが噂されています。バージョン40ではUXが大幅刷新される予定のようです。
大きな変更としてはワークスペースの刷新があります。
・縦移動から横移動に
・ウィンドウにアプリアイコンが示される
・ダッシュ(ドック)はデフォルトで左横から画面下に
ということで、より「MacやWindowsに寄せてきたのかな」という印象。
Ubuntu 21.04には採用されない模様。
何でもそうですが、新しいものに不快感を示すユーザーもいたり。
「「変更のための変更」をしてAppleやMicrosoftのものまねをすべきでない」
という意見。これには私もおおむね同意です。そもそもMacやWindowsに満足しているのであればLinuxは使わないわけで・・・使う理由には「LinuxはMacとWindowsと違う」というのが魅力だから、という面もあるわけです。
ただ、「おおむね同意」であって、全面同意ではないです。やはり、いいとこ取りしていくことと、MacやWindowsに慣れた人が移行しやすくするには「これまで出来ていたことが出来る」というのは大きいですからね。
GNOMEのワークスペースが縦移動から横移動になることですが・・・私は最初は「縦移動、なんか慣れない」と思いました。
でもしばらく使っていると「これはこれでアリかな」となり、
物理的にワークスペースを横移動する必要がちょっとなくなるマルチディスプレイ環境に移行したら
「縦にも移動できるのはとても快適!」
となりました。
そう、マルチディスプレイだと物理的にワークスペース2つぶんなので、それほど縦移動しなくなります。それに加えて縦移動も出来る、ってのはまさに「縦横無尽に移動」が出来るようになり、かなり便利なのです。これはMacやWindowsにはないメリットでもあります。
縦移動もオプションで残されればいいですけどね。横移動のみになったらMacやWindowsと変わらないので、ちょっとつまらない。
Pop!_OSは既存のユーザーのカスタムオプションも取り入れた独自の方向性でブラッシュアップ進行中のようです。
私の勝手な推測ですが・・・Pop!_OSはいずれ完全にUbuntuと袂を分かち合って独自進化を進めていくような気もします。いまでもだいぶ「違うOS」になりつつある印象なので。あるいはゆくゆくはカーネルを完全に自社オリジナル(Redox_OS)にするかもしれません。
まぁでも、未来予想はあまり当てになりません。いずれにせよ今使っているUbuntuとPop!_OSのデスクトップ環境として大きく影響する以上、今後も目が離せないGNOMEの動向です。