Pop!_OS 21.10β
Pop!_OS 21.10β=今はオススメしません
Pop!_OS 21.10のβ版が出たので21.04からアップグレードして触っています。
結論からいいますと、今はオススメしません。
まず、最初に目立つ致命的なバグがあります。Applicationsアプリでアプリがごっそりと表示されない。というバグです。↓
私は見た目系Gnome Extensionsを入れてカスタマイズしているので私の環境特有の問題かと思ったのですが、どうやら他の方の環境でも多数発生しているようです。リリース後しばらくしてSystem76のCEO自ら
「既知のバグです。修正に取り掛かっており、新しいApplication Library アプリを実装予定です」
と語っています。
Ubuntu向けWineは相性悪し
他には、以前のUbuntu用にコンパイルされたアプリが動かないケースが出る可能性があります。具体的には、私の環境ではPop!_OS 21.04までは動いていたWine 5.0.3(Ubuntu 20.04系時代に出たもの)でZBrushが動かなくなりました。(※Lutris版の最新Wine6.16では動くのでZBrushはそちらで対応することにしました)
Wineはすでに2021年10月現時点では6.16までバージョンアップしています。なので5.0.3は流石に古いのでしょうがないと言えばしょうがないです。
ただ、Ubuntu公式やPop_Shopからインストールできる安定バージョンはこの5.0.3のみです。長い間バージョンアップが止まっており、どうも良くないですね。SteamのProtonやLutris専用のWineは常に最新版にアップされているのを見ると、どうやらシステムへの素のWine実装はあまり積極的でない感じです。
Wineを使いたいならSteam、Lutris、あるいはWineHQ公式サイトから自分で最新版を入れて下さい、というスタンスなのでしょう。
Wineだけでなく、Ubuntu用のリポジトリを使っているアプリは未だに21.04が最新の場合があるので、その場合はアップグレードの際に注意が必要です。Ubuntu用アプリをPop!_OS上で使っている場合はもう少し様子見が良いと思います。
その他気づいた点
・ディスプレイサーバーはWaylandではなくX11続投
・描画パフォーマンスは向上している気がする(プラシーボかも)
まとめ
今のところやや完成の域に達していない部分があり、常に最新システムをいじるのが好きな私のような人以外、つまり普通に使いたい人にはオススメしません。