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Steam Deckに見るLinuxのポテンシャル

アメリカの超人気TECH系Youtubeチャンネル「Linus Tech Tips」がSteam DeckにWindowsをインストールしてデフォルトのLinuxベースOSであるSteamOSとのパフォーマンス比較検証をしています↓。

動画の結果から見るように、起動、ゲームのパフォーマンスやコントロールの点でSteamOSよりもWindowsが大きく劣っていることが分かります。

これは当然の結果でしょう。ValveはOSを自ら開発しゲームとハードウェアの最適化を図っています。オープンソースだからこそ深いところまで手を入れられるLinuxで自社のハードウェアのポテンシャルを自由かつ最大限に引き出すことが出来ています。

AmazonのFireTVのFireOSやAndroid、自動運転OSのAutowareなどを見ても分かるとおり、Linuxは特定ディバイスへの組み込み系に強いですね。

みんなLinuxを使っていると意識しなくてもLinux使っているケースって多いんですよね。ChromeOSやAndroidをLinuxベースでないと思っている人もいるくらいで。

そもそもLinuxはカーネルの名前なので、「Linuxを使っている」というのはWindows使ってて「NTカーネル使ってる」とかmacOS使ってて「Darwin使ってる」と言ってるようなものなのですが、一般的にはWindowsやMacのようにデスクトップPCのOSとして使った場合を想定していることが多いと思います。

前々から言っていますが、
「Linuxを一般家庭に普及させるためにはLinuxという名前は全面に押し出さない方が良い」
と私は思っています。Android、FireOS、そしてこのSteamOSのように、独自OS名を使い、なんらかのハードウェアとセットにして実際の使い心地とパッケージ化するほうがそのアドバンテージが分かりやすく、ユーザー層が広がるでしょう。

Steam Deckはハードウェアとソフトウェアを見事に融合して開発されています。一般家庭での使用を前提にしたLinuxをコアに活用した素晴らしいパッケージ製品と思います。Linuxのポテンシャルを最大限に引き出し、そのアドバンテージの方向性を示している良い例ですね。
これからの進化が楽しみです。

ではまた。

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