忘れられない日

また一つ歳を重ねた

時々自分の年齢がわからなくなる

もう何歳でもいいかな

記号みたいなものだと思っている

色々な人がわざわざプレゼントを持って訪ねて来てくれた

高校を卒業してから数ヶ月たった
忘れもしない19歳なりたての日

仲のいい4人集まり免許取り立ての友人の運転で
焼き肉を食べに行った

正確には行く予定だった

天気は雨

お調子者の友人は何を思ったのか左折をする時ドリフトというものすごく余計な事をした
誰も注文してない

案の定免許取り立てをフルに発揮
車3台を絡む大事故

あーあ
何やってくれたのよ
誰も喜んでないのよ

この時人生で初めてのスローモーションを体験した

ねぇ　私死ぬのかな？

まだ焼き肉食べていないのにー！！

ドンッ

物凄い衝撃を身体全身に受けた後
気付いた時には飛び交う罵声の中にいた

良かった
まだ生きてる

後部座席に座っていた1人は椅子に歯をぶつけその衝撃で歯が歯茎を突き破り
血で真っ赤に染まっている

運転席のお調子者はハンドルに胸をぶつけ苦しそう

助手席に座っていた私は首に痛みがある

後部座席に座っていたもう1人だけが唯一大丈夫そうだった

私は首と肩の怪我だった

「シートベルトをしていなかったら
即死だったね」

事情聴取の警察官に言われた一言
今でも耳に残っている

今現在も
首と肩の痛みは少し軽減したものの

忘れるなよ！と言われているかのように
痛みとは未だに喧嘩しながら付き合っている

「一生治らないです」

先生にはっきり言われた
泣いた

季節の変わり目
雨の降る前は特に痛みが酷く

頭痛もある

もしかしたらお天気お姉さんになれるんじゃないかな
すごく雨予想が当たった

いい事といったらこれくらいかな

また憂鬱な梅雨が来る

今日の天気予報は
うーん

雨が降るでしょう！
お出かけの際は傘をお忘れなく

洗濯物は部屋干しでね
いってらっしゃい