繊細さんは最強の看護師
HSPこと繊細さん
5人に一人の割合でいる「非常に敏感な気質」の持ち主であり、周囲が気になる・音や匂いに敏感・気疲れする等の「生まれ持った」性質がある。
これは人間だけに限らず、生き物全体に共通している。
よくよくその性質を見ていると、
周囲が気になる=周りが見えている
音や匂いに敏感=感覚器が優れている
気疲れする=共感性が高いと
看護師として向いているはずの性質が合わさっている。
にも関わらず、2019年度の精神障害に関する労災の請求件数は「医療、福祉」が最も多く、全2060件のうち426件が医療福祉業界。
繊細さんに限ったことではないが、医療福祉で働く職員は心身ともに疲弊しており、繊細さんにとってはより疲弊しやすい現状がある。
楽観的な私が、繊細さんだなと思った時、どのように関わっていくことが大事なのか、今日はそこを共有したい。
繊細さんにありがちな行動
①依頼を断らずに自分の仕事を溜め込む。=残業している。
→誰からか依頼があったとき、「内容によっては…」「他に頼む人いないのかな」「他の人に断られたのかな」「断ったら印象悪いかな」と一瞬で考えられることができる繊細さん。そして引き受けてしまい、結果的に自分の業務を後回しにし、残業してしまう。
②人並み以上に気がつくのに文句を言わない
→「あの人のあの言い方良くないなぁ」 「仕事雑だなぁ」「誰かがやらないといけないのに誰もやらないなぁ」でもそれを言わない。
なぜなら自分の感情よりも周囲の空気・調和が大事だから。
③誰かの愚痴や悩みに付き合った後に、落ち込んでいる。
→患者さんや職場のスタッフから愚痴や悩みを聞いたあと、「置かれた状況はどうなんだろう」「悩んでいる最大の理由は…」「今後の選択肢は…」と共感性の高さ・感情移入のしやすさは一級品。悩みや愚痴を言う当人よりも深く考えてしまい、気疲れする。
80%の非繊細さんが20%の繊細さんを苦しめないために。
【非】繊細さんは断ること・周囲の状況はほどほどに鑑みて自分主体の意見を述べること・考えてもしょうがないことは考えないことを自然にできているだけで、裏を返せば鈍感で無神経だ。
繊細さんに対して「考えすぎ」「悩みすぎ」ましてや「仕事が遅い」と一刀両断するのは無知であり、無神経。創造力の欠如。今すぐやめよう。
繊細さんは本来、看護師としての資質が高く最強の優しさと性質を持っている。この人が明るく仕事できる環境(心理的安全性)があるだけで、チーム看護力も大きく上がる。
無知と無神経を反省して声をかけよう!
もし身近に依頼を断れず自分の仕事を後回しに残業している人がいたら、
「何か手伝えることあったら遠慮せずに手伝わせて」
もし身近に愚痴や悩みを言わない人がいたら、
「力になれることがあるかもしれないから、気軽に話してね」
もし身近に落ち込んでいる人がいたら、
「何かあったの」
どんどん使っていきたいものです。