新時代聴診器(超神器)
聴診器といえばリットマン?
医療従事者の必需品、聴診器といえばリットマンが有名だ。しかし感染管理が今まで以上に求められる時代。聴診器のあり方に疑問を持っていた。
その疑問は
①、1人感染者が発生すると聴診器は1人1人の患者に取り扱う必要がある。
②、肺音や心音の聴診後の分析は各医療従事者(一人ひとり)の知識・技術に依存する
③、音の強弱については明確化な申し送りが困難。(昨日A看護師が聴診→今日B看護師が聴診。昨日と今日の違いを明確化できない。)
④聴診器はイヤーピースを医療従事者の耳に嵌め込む過程や感染者の皮膚に直接当てるため、感染するリスクが少なからずある。
そのため、医療従事者一人一人の知識・技術に依存するのではなく、聴診者周囲にいる医療従事者に直接聴診内容が聞き取れ、且つデータとして残すことができる聴診器が開発できないものか、今年の1月頃から医療機器メーカーにメールを送っていた。
しかしなんと!既に存在していた。その名も
デジタル聴診デバイス「ネクステート」
ネクステートは聴診器に装着してデジタル化する聴診器デジタル化ユニット。
内蔵アンプによる音量調節に対応し、騒がしい診察室内でも正確な聴診が行えるようノイズリダクション機能を備える。
Bluetooth無線通信機能を内蔵しており、市販の対応ヘッドフォンやスピーカーなどをつなぐことで、約10m離れてワイヤレスで聴診可能だ。
豊田地域医療センターでは、ネクステートを患者自身が自分の身体にあて、ビニールカーテンなどの仕切り越しに医師がワイヤレスヘッドフォンで診察を行ない、飛沫感染リスクを低減する試みを行なっている。
聴診器200年の歴史
約200年間、聴診器は聴診器以上のものに変化がなかった。イヤピースを耳に入れなければ聴診できない、と我々医療従事者は思い込んでいた。
ネクステートは聴診器に革命を起こし、医療従事者をイヤーピースの呪縛から解放と感染するかもしれない不安の軽減に大いに役立つ宝物だなと私は思った。
お値段は5万円とお高いが、各病院に1つ置いてみてはいかがだろうか。
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