PCR検査の結果が”陽性”だった

やっぱりな、そうだと思ったんだけど。

検査結果はネットで見られるシステムで翌日22時になると閲覧できる。
あらかじめメモしておいたIDとパスワードと入力する。
緊張の一瞬は夫と共に迎えた。
(夫はトイレから「出た?どうだった?」と。
こんな時も呑気な夫でなんだか気持ちが軽くなる。)

「陽性」

これは宝くじの当選番号を確認するときの気持ちと似ている。
「この中に高額当選があるかも!?」と思いながら
魂を込めて番号を確認する。
ああやっぱり300円か。と。

もしかしたらただの風邪で陰性かも!?と思いながら
やっぱり陽性か。ってね。

自分がコロナどうこうより気になるのは周りの目である。

気にしなくていいよ!体調1番でね!という気遣いの声と共に
バイ菌扱いの声もわかってしまう。

コロナ経験者の友人は笑い飛ばしてくれるのだが、
やっぱりなんだか落ち込む。

そして味覚。
今日はカレーうどんを食べたんだけど
今までで1番味がしない。これは困った。

食べていて苦痛だというのを何かの記事で読んだのを思い出した。
味のしないうどん、スパイスの風味をほんの僅かに感じるカレー。
カレーの美味しさを知らなかったとしても
インド人がこれを毎日食べていると言われたら
インド人は味覚がおかしいのか?と思うくらいに僅か。

だから辛いはずのカレーを食べても喉が渇かない。

再来週には高級和食の予約を友人がとってくれていると言うのに、、
味を感じることはできるのだろうか

なんだか悲しくなってくる。
私は「食」が人生の中の大切なことランキング上位である。
なんなら1番が食と言っても過言ではないくらいに食べるのが好き。
それなのに。

どうしてコロナは味覚と嗅覚を奪っていくのか。




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