廃プラ、産廃も焼却の要請へ!!
中国が固形廃棄物の輸入を原則禁止にしていこう、世界中の廃プラが行き場を失い各国で問題が起こりました。
その後は東南アジアを経由しての貿易が盛んになり、ハブとなった諸国は大量のコンテナが一気に入ってくることとなりコンテナ滞留問題や、粗悪な品質の廃プラが多く入ってくることとなったりと別の国にて新たな問題が発生しました。
こうしてみると、右が駄目だったから左に出したというふうに、ただ単に別の場所へ持っていくようにしただけなので当たり前ですよね。
しかし、このようなことがこの業界では当たり前に行われています。
今回の仕組みを改めてお話しますと
①:廃プラは中国に直接輸出できない。製品と認められるペレットと言われる形状ならばOK。(以下写真がペレット)
②:だったら人件費の安い東南アジア地区で廃プラをペレットに加工して、それから中国に輸出すればいい!ならば廃プラを東南アジアへ販売しよう!
③:東南アジアルートの詳細・・・・
東南アジア諸国内の加工業者へ販売か、中国で輸入していた業者が東南アジアに作った加工工場へ販売。
中国へ輸出できなくなった日本の輸出業者は結局同じ考え方になるので、需要と供給のバランスから、大量の廃プラが低価格にて東南アジアへ輸出するようになる。
④もともと大きな胃袋を持った大国(中国)が大量に食べていたものを、キャパ量の限られている胃袋(東南アジア諸国)へ逃したので、食べきることは難しい。またうまく消化できる胃袋の機能(技術面)も持ち合わせていないので、食べるものも限られてくる。そして食べる入り口(輸入する港)にしても、このような事態を想定して作られた入り口ではないので、急な暴飲暴食に対応できなくなり喉につまらせてしまう事態になった(滞留コンテナ問題)。
⑤結果、各国で輸入禁止の活動や規制が設けられたりとの動きへ。。。
ヨーロッパ地区へ訪問したときに、現地業者と話をしてきましたが、あちらの国でのリサイクルに対する考え方はエネルギー化というのが一番の根底にあると言われていました。
アジア地区は、マテリアルリサイクルやケミカルリサイクルも各業者が力を入れていて貿易業が盛んなイメージとのこと。
処理のフローを俯瞰的にみると、エネルギー化を根底に考えるほうが全体的には地球環境への負荷がないはずだよ。。。。とのことでした。