ベイリー・ギフォード インパクト投資ファンド(愛称:ポジティブ・チェンジ)
アクティブ型の投資信託の紹介です。
この投資信託は、スコットランドの独立系運用会社である「ベイリー・ギフォード」社が運用するファンドに投資する投資信託です。
「インパクト投資」という名のとおり、投資先を選ぶにあたって独自のコンセプトが確立されています。そのコンセプトは次の4つです。
1 医療・生活の質向上
2 環境・資源の保護
3 平等な社会・教育の実現
4 貧困層の課題解決
この4つの課題を解決する企業に投資することにより、社会的に「インパクト」(より良い変化)を起こそうというのが、この投資信託の基本理念です。
これだけだと訳わからないと思うので、具体的な投資先は次のとおりです。
(三菱UFJ国際投信のHPから出典)
これを見て分かるように、かなり色々な国の企業に投資していることがわかります。知らない企業ばかりです。これらの企業全てに投資することは一個人としては不可能です。GAFAMのような流行の企業も少ないですね。
また、投資先がアメリカに過度に偏っていないことも特徴の一つです。アメリカへの投資割合は50%を切っています。また、中国の割合も低いので、懸念のある方にとってはお勧めです。
月のレポートを見ていると、銘柄の変更も柔軟に行っているようです。例えば、直近だと2021年7月に、「GLAUKOS CORP社」の株式を全部売却しています。
それでは、肝心の成績はどうなのかと言いますと、次のとおりです。
(Yahoo ファイナンスから出典)
コロナウイルスによる下落はありましたが、すぐに回復し、順調に成績を上げています。
デメリットとしては、次の2点です。
1 信託期間の短さ
設定は2019年6月、償還期限は2039年6月と20年間の限定的な運用期間となっており、昨今の償還期限を無期限とするファンドとは違う点に注意が必要です。ただ、元々は2029年まででしたので、10年間延長されています。ですので、更に信託期間は延長される可能性はあります。
2 信託報酬が高い
税込み1.518%程度と、ファンド・オブ・ファンズ方式にもよるせいか高いです。なお、トータルリターンは、SBI証券さんから引用すると、1ヶ月で5.38(平均2.17%)、6ヶ月で17.38%(平均12.56%)、1年で53.49%(32.08%)、設定来で171.82%と、全世界株式ファンドの平均を大きく上回っています。
最後に、私は今現在保有していません。ただし、興味深いファンドですので、今後ともフォローはしていきたいと思います。