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高橋飛翔のMaaSミライ研究所

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MaaS(Mobility as a Service)をはじめとするモビリティ革命について、さまざまな観点から検討していく研究マガジンです。
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#モビリティ

がん社会におけるモビリティのニーズと可能性 ~「CancerX summit 2020」での登壇を終えて~

去る2月2日(日)に東京ミッドタウン日比谷で開催された、がんを取り巻く社会課題を共有・解決していくカンファレンスイベント「CancerX Summit 2020」に登壇し、がん社会におけるモビリティの可能性について話してきました。今回はそのイベントのレポートをお送りします。 がんに動揺しない世界を目指して 毎年2月4日は「ワールドキャンサーデー」として、世界中でがんのためにできることを考え、行動する日とされています。これは2000年2月4日にパリで開催された「がんサミット」

「MaaSは地方の移動課題を解決する」MaaS Tech Japan 日高洋祐×高橋飛翔対談【後編】

株式会社MaaS Tech Japanの日高洋祐社長と「MaaSの今と未来」をテーマにした対談の後編です。今回はMaaSの社会的インパクトについて意見交換をし、さらに、モビリティビジネスを通してどのような社会課題の解決に取り組んでみたいかについても語りあうことができました。 ベンチャーにとって、今がモビリティ領域に食い込む絶好のチャンス 高橋飛翔(以下、高橋):前回、MaaSの未来について話しましたが、自動車産業の未来にも話を広げていきたいと思います。 ちなみに私は10年後

「あと数年で、MaaSの勝ち筋は見えてくる」MaaS Tech Japan 日高洋祐×高橋飛翔対談【前編】

今回のMaaSミライ研究所は株式会社MaaS Tech Japanの日高洋祐社長をゲストに、「MaaSの今と未来」について語った様子をお送りします。 サブスク型の移動サービスは平準化が難しい 高橋飛翔(以下、高橋):まずは、MaaSの概念について、お互いの意見を共有しておきたいと思います。日高さんは、MaaSの概念をどのように捉えていらっしゃいますか? 日高洋祐さん(以下、日高): MaaSについて、自動車業界の方はモビリティの所有からサービスに変わっていく、いわゆる「所