農村の主婦
農村の主婦
大家族制においては主婦の地位は低く、自分の子供が一人前になる頃ようやく家事の切り盛りが認められ、米櫃の米を計って物々交換も出来る。
それだけに、テノリやお祭りの日に家から解放された時の喜びはたとえようがなかった。
その日は「麻布(のの)タッツケ」をはいてゆく。麻布は麻糸で織り、染めは十和田市の大下内や七戸で行う。
タッツケは浅葱色の布地に黒木綿糸(写真の黒く見える部分)で一目一目刺して作る。地味ながら、農村主婦の心を表現した晴れ着である。昭和十年頃、下田町木ノ下にて。カメラに対して恥じらいの見える写真である。
ふるさとの想い出より引用
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