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読書記録(2月前半)
かなり実用書(?)寄り。
シャーデンフロイデというトピックから「人間とはどういう性質をもつ生物なのか」ということを紐解いていく内容で、これまで自分の中で「こういうところあるよな」と思っていた現象が人間として当然出てくるものである、という明快な説明を受けた気がした。
とはいえ「だから仕方ないじゃん」という方向に行くとただの正当化なので、この書籍で得た知識を感情や行動のコントロール、事象の観察に使ってくれよってことだと受け取った。
中野信子氏の著書をまとめて読んでいた。
『シャーデンフロイデ』で既出のトピックもありつつ、こっちは中野氏の個人的な感情が入りまくっている印象。多分これを執筆した当時は(それまでもずっと?)めちゃくちゃ怒ってたんやろなという感がすごい。内容は面白い。が、あとがきにも書いてあるとおり、「バカに読ませる文章は書かねえ」というメッセージの方が強すぎる気がした。
個人的には「~だけれど。」多用の文体がちょっと合わなかったのと、「この文章で言いたいことは何?」となることが何度かあり、本題から意識が逸れてしまうのが残念だった。読解力の問題に+αで「一度文体が気になるとそればかりが目に付いて入り込めない」という自分の特徴がめちゃくちゃ露になった読書体験だった。
上記2冊より、『人は、なぜさみしさに苦しむのか?』の方が、「さみしさ」という分かりやすい主軸があり、脳の話も「さみしさ」の側面から深堀りされている感があって理解しやすかった&読みやすかったかな~と思う。
私は情緒に問題を抱えているタイプなので、こっちのほうがニーズに合っていたのと、まとめられている知識が自分の認知の切り替えに役立つなと感じた。