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ユーミン SURF&SNOW in Naeba Vol.45をこの眼で、耳で、体験してきた2025年2月
今年は初めてツアーで参加した。しかも姉二人と、つまり三姉妹で行くことができた。
今年の苗場は9年ぶりのユーミンバー開催で、開演前に舞台上でバンドメンバーからドリンクを渡してもらえて直接お話できる企画。ジャックダニエルをロックで注文して、ドラムの小田原さん、コーラスの詩織さんに開演前にお会いできた。
今年で45回目の苗場プリンスブリザーディウムでの開催ということで、これまで関わった、そしてもう会えなくなってしまった奏者に感謝を込めた公演だそう。テーマは「PIANO GIRL, THANKS GUYS」。
ステージ上にはグランドピアノが据えられ、荒井由実時代の曲の弾き語りも含め、原点を思い出すようなセトリだった。
それも冒頭に、ベルベット・イースター、ひこうき雲、翳りゆく部屋の連続弾き語り。
鬼気迫るというか、一期一会というか、もしかしたらこれが最初で最後かもしれない、絶対覚えておこうと思わせる神々しさすらあった。
ご自身も自分はシンガーソングライターとして、ピアノで作曲してきたから、これは原点と言っていたけど。苗場のコンサートも45年途切れることなく開催されてきたとのこと、でも、ブリサーディウムは一番うしろの席ですら20番、横は最大で100くらい、ライフワークとして開催されているのがよくわかる。
なんと言っても苗場名物はリクエストコーナー!
リクエストしたい人が挙手して、ユーミンに当ててもらえたら、舞台上でその曲を武部さんのピアノ伴奏でユーミンに歌ってもらえる(お土産付き)というもの。ちなみにあんまりメジャーな曲をリクエストすると、客席からブーイングが起こるのでファンとしてのキャリアが問われるという、ユーミンが多曲のアーティストであるからこその企画なのだ。
この日3人目にあてられたひとは、仕込みゲストの長嶋一茂さんだった。一茂さんのリクエストは私の心の中の地図、だった。テレビでみるよりほっそり穏やかな雰囲気。
その時、2番目の姉はリクエストコーナーで手を挙げていたけど、どの曲をリクエストするつもりだったのか聞くのを忘れてしまった。もし私があてられたなら、たとえあなたが去っていっても、をリクエストするかな。
ユーミンは殆どの楽曲が歌詞ではなく曲先行でできるのだそう。でも私は、いや、私だけではないかもしれないけど、いつもユーミンの歌詞の言葉の扱いや余白に、いつの時代に聴いても心を打たれる。
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1985年のDA・DI・DAに収録されている「たとえあなたが去っていっても」から
幸せかどうかわからないけど
私から溢れるものを生きてみるわ今は
・・・
あなたならどうしたか
あなたならどう言ったか
迷ったときはどこかで問いかけるわ
・・・
また来年も苗場に来られることを願いながら、これからも私は私の旅路を進むぞと心に決めて。
姉たちと他愛もない話でゲラゲラ笑いながら、夜中の3時位に、それでもまだ混んでる大浴場にに入って就寝したのだった。