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「ナオミの夢」無事に終演だけどまだまだ続く、その②9.4 LIVE CHALLENGE、12月「ナオミの夢 大再演」、そしてhishidasを初公演から3年半目でようやく劇団化しました。それと―。
「ナオミの夢」千穐楽(8月29日)から一週間も経たないうち、場所は同じく神戸三宮シアター・エートーで「LIVE CHALLENGE2021」と題したイベントを開催しました。蟹江敬子がリードVo.とほら貝を務めるガールズメタルバンド「THE SHEGLAPES」をメインアクトに、「ナオミの夢」キャストが出演するごった煮のイベントでした。
ライブの模様は10月4日まで配信しております。👇
神戸三宮シアター・エートーを「ライブハウス」にしようという試み。「KOBEアート緊急支援事業(舞台芸術施設支援)」対象事業として開催しました。「ナオミの夢」の舞台から一転、模様替えです。
リハーサル風景です👇
OPは、女優の伊勢美琴がヴォーカル、ピアノに西村広文さん(アカシアオルケスタ)を迎えてのセッション。
歌の途中にヌンチャク芸人の竹下ポップ、若手女優の阿部七海、片山音嶺が参加してのパフォーマンス。「ナオミの夢」でのダンスシーンを再現しました。
伊勢美琴はアーティストとしてメジャーレーベルからデビュー、のちに女優に転身。hishidasには2019年のvol.4「パパと呼ばないでVirgin」から参加しました。
1994年に書いた芝居「パパと呼ばないで」を再演するにあたってヒロイン「冴子」役を探していたのですが、その時、たまたま大阪のとある舞台に出演していた伊勢美琴を観て一目惚れしました。
で、すぐにオフィスに連絡し、出演をお願いしました。
(ちなみに「パパと呼ばないで」の初演版のヒロイン「冴子」役は「ナオミの夢」”西淀川の生まれダンサー・カラス”役の荒木優子です👇
以来、伊勢美琴にはvol.5「政府登録國際観光旅館」、vol.6「ラストダンスはどなたに」と3作連続でヒロインを務めてもらい、今回vol.7「ナオミの夢」をやるにあたって、「ゲスト」という名目で出演してもらいました。
実は、伊勢美琴に「ナオミの夢」に出てもらうかどうかは去年末のギリギリまで決めかねていたのです。
竹下ポップは松竹芸能の芸人さんです。ヌンチャク芸という名の「手品みたいなネタ」を延々続ける人。hishidasにはvol.2「全員店長」からvol.7までずっと出てもらっています。
vol.2 「全員店長」(2018年)
伊勢美琴のステージの後は、講談師・旭堂南龍さんによる桃色講談「股賀珍法帖より~勃起斎びんびん丸の淫棒」。もうこの時点で何の趣旨のライブかわかんなくなっていますが最高でした。
旭堂南龍さんにはhishidas vol.6「ラストダンスはどなたに」にご出演いただいたご縁から。ものすごい才気あふれる上方講談界のホープです。うちの芝居に出てくれてるって奇跡やでと思っております。
vol.6「ラストダンスはどなたに」
そしてメインアクトは「THE SHEGLAPES」
やっとこのバンドを神戸に連れて来れた!!と思いました。
そもそも蟹江敬子は神戸出身なので、どうしても神戸で私がプロデュースするイベントには絶対一番最初に出てほしかったのです。
蟹江敬子はTwitterで見つけた「ほら貝吹いてる変わったシンガー」で、「おおええ女やんけ」と惚れてどうしても会ってみたくなり、シングルでステージに立ってるライブを大阪・日本橋に勝手に見に行ったのがキッカケでした。
その後、hishidasの旗揚げとして2017年10月に上演する「いつも煙が目にしみる」で「新興宗教の女教祖」役を探すことになり、これは蟹江敬子だろと思い、すぐDM送りました。
いきなり「芝居出てください」と送ってきたおっさんの話を聞いてくれるとのことで、すぐ西九条のライブハウスまで脚本持ってお願いに行きました。
👇2017年の春頃、劇場に来て脚本を読む蟹江敬子。芝居なんかやったことないのに、なぜ出てくれたのかはいまだに謎です。
そして、このvol.1からvol.7まで皆勤でhishidasに出てくれているのは蟹江敬子と、女優のなちの二人だけです。
会ってみて気づきましたが蟹江敬子は実はとんでもない才女でした。
THE SHEGLAPES、緊急事態宣言下で、お客様は全員着席でマスク着用、劇場も30%の席数しか取りませんでしたが
写真じゃ伝わらないかなー。
とにかくシーグレ、やっぱり最高だったんですよ。
エンディングはhishidasから「ナオミの夢」主演のYumi、hishidas唯一の「所属女優」としてvol.2から参加してきた宇野結菜も加わってフィナーレ。
エンディングで、勝手に「南龍さんが来年またhishidas出てくれます」って言いましたけど、南龍さん、すみません。よろしくです。
で、締めなんですが
伊勢美琴も、竹下ポップも、蟹江敬子も、Yumiも宇野結菜も
阿部七海も片山音嶺も
「ナオミの夢」の舞台を見てて
あー、今まで出てもらっててよかったー
と思ってたのです。
自分の芝居に出てる役者を「いい」と思うって難しいです。作り手としてはどうしても辛めに見るよう癖がついてしまっているからです。
こっちも大人ですから、口では「良かったよー」とは言いますけど。
言うといて次からは頼まないの繰り返しです。
だから、2017年の旗揚げ以来、あくまでhishidasはプロデュース集団、いつでもバラせる”ユニット”であって、決まった座組を中心にした「カンパニー」にはしたくなかったのです。
伊勢美琴をvol.7「ナオミの夢」に出てもらうかギリまで決めかねたのも、「そんなに長く出てもらうのが伊勢美琴のメリットになるのか」わからなかったからです。
あ、私はメリットデメリット気にしないです。好きな芝居さえできれば。
しかし伊勢美琴には(うちのキャストみんなですけど)可能性があると思うのです。そこをhishidasごときに縛って、可能性をしぼませたらどうないすんねんという圧が自分にずっとありまして。。。
最終的には「もうあまり深いこと考えんとこ」という感じで、Yumiにヒロインを任せて伊勢美琴にゲストとして出てもらいました。
メンバーも今までで最小の座組にしました。なるべく小回り良くやりたかったからです。
で、やってみた「ナオミの夢」は
めちゃくちゃ面白かったんです、わたしは。
なので、このメンバーでとにかくずっとやってたい、じゃあカンパニーにしようとスパッと決めました。
そういうわけで、hishidasは3年半目でようやく「劇団」にさせてもらいました(「劇団」って響き、まあまあハズイんですけど。55歳で急に子供出来ちゃったみたいで)。
その6日後に見た伊勢美琴の、蟹江敬子のステージ。
ああ、もう
ちょっと
当分わし捨てんといてなーと、思い知らされるくらい
素晴らしいステージでした。
本気で思いましたよ。
ポップさんも、岩佐さんもYumiも結菜も、七海も音嶺も、東京住みのなちもRIOも荒木ねーさんも
今のhishidasには「いててもらわなきゃ話にならない」メンツです。
カンパニー化して最初の公演「ナオミの夢」大再演の日程は12月10日(金)、11日(土)。
で、これ書いたら怒られるかも、なんですが。noteだからこっそりと。