泥団子の思い出
6歳ぐらいの時、泥団子をつくって誰が1番強いかを競う遊びが流行った。
大きさは関係ない、転がしてぶつけ合う。
見た目も大事で、できる限りまるまるとしていてつやがあった方がいい。
ある夜、旦那のそら豆くんと昔の思い出話で泥団子の話をしていた。
そら豆くんは私の9歳からの同級生で、家も3分しか離れていない。
2人とも痩せっぽっちでマッチ棒みたい。
そら豆くんは坊主頭
私はおかっぱ
私から白状した。
過去の罪を
私ね、どうしても泥団子強いの作りたくて家の工場の鉄粉混ぜたんだよ
黒くて重い泥団子ですごい強かったけどさ
私の泥団子臭かったの
ずるいよね、私
そら豆くんは、ふーんと聞いていたがハキハキと笑いながら、俺は家が工務店でさコンクリート混ぜたよ。
カチカチになってさ
すぐ割れちゃう
あはは
そら豆くんは罪悪感ないらしい
なんだか、救われた気持ちになった。
泥団子、今度作るときに鉄粉とコンクリ混ぜたらどうなるかな?