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【地球の“いわゆる”文明を蝕むもの】超巨大[宇宙文明]の真相より

人類が目指す必要がある行き先は、すべての人に富を再分配することだと思っています。みんなが安心して、お金の有無にかかわらず、衣食住することを認め合う、手を差し伸べる世界です。動物脳(本能)=自我(エゴ)は恐れが基盤であるため、自分が生存するために、お金のシステムに埋もれてしまっています。みんなが手放せば、みんな同じですが、動物脳(本能)=自我(エゴ)は人の目を気にし変化を恐れ、執着が特質であることを知る事からだと思います。

2024/2/18 KIN121より 懲りずに真理郎さんの追記
動物脳(本能)=自我(エゴ)という”それ”は、われわれ人類が受け継いだものであり、個人的なものでなく、みんな共通です。”それ”は悪ではなく、慈悲の心で飼いならすことです。飼いならすには、”それ”の機能・構造を知らないとできないわけで、そのために、真理を探究する、霊的探究の道のりに乗ることが必要になるわけです。無知であることを認め、行動の動機が怖れであることを認め、行動の動機を愛に変えようとする意欲が内側にあることを思い出せるかだと思います。

愛が基盤の気づいている心の立ち位置より


第9章:地球の“いわゆる”文明を蝕むもの

ラティオヌシと彼の仲間に別れの挨拶をすませると、我々は村を出て再び<空飛ぶプラットホーム>に乗って<ドコ>に戻った。今度は広大に耕された畑の上を通り、途中、大きく実った麦を見せてもらった。また、興味ある外観の都市も通過した。そこには大小さまざまなドコはあったが、それらを結ぶ道はまったくなかった。私はその理由を理解した。ここの人々は<ラティヴォク>を使わなくても”飛ぶ”ことができたため道など必要なかったのだ。宇宙飛行場の建物と同じ大きさの巨大なドコには人々が出入りしていて、我々はその近くを通り過ぎた。「これらは食べ物を作る”工場”です。昨日、あなたがドコで食べた<マナ>と野菜もここで作られてたのです」タオが説明した。

我々は都市の上空、海上と、止まらずに飛行を続けた。間もなく、私のドコのある島についた。いつもの場所で飛行船から降りると、我々はドコの中に入っていった。

「気がついていますか?」タオが言った。「昨日の朝からあなたは何も食べていないのですよ。これでは体重が減りますよ。お腹は空いていませんか?」「不思議にあまりお腹は空いていません。地球では、一日に四回も食事しているのに!」「それはそんなに驚くことではありません。ここの食べ物は通常二日間をおいてカロリーが放出されるようにできていますから。私たちは胃に負担をかけることなく栄養を摂取できるのです。これはまた、私たちの頭をすっきりとさせ、用心を怠らないようにさせてくれます。頭のことを考えるのが優先されるべきでしょう?」

我々は自分でさまざまな色の食べ物と少量のマナをとり、それから蜂蜜水を味わった。タオが聞いてきた。「<ティアウーバ星>での生活をどう思いますか、ミシェル?」「どう思うかって?たぶん、今朝のような体験のあとでは、むしろ地球についてどう思うかと質問すべきではないですか!私にとって実際は何年も経過していたあの十五分間は・・・・・とても怖いと思いましたが、かなり魅せられてしまいました。どうしてあなたは私をあのような旅に連れて行ったのですか?」「いい質問です。ミシェル。質問してくれて嬉しく思います。あなた方の”いわゆる”文明に先立って地球に存在した”本当の”文明を見せたかったのです。

私たちはあなたが考えているように、あなたを”誘拐”したのではありません。数十億キロ離れた私たちの惑星の美しさを見せるためにつれてきたのです。あなたがここにいるのは、あなたが誤った方向に向かっている文明に属しているからです。地球のほとんどの国々は、自分たちが高度に進んでいるものと考えていますが、そうではありません。むしろ、彼らの文化は、指導者やいわゆるエリート層をはじめ退廃していて、全体のシステムが歪められています。偉大なタオラが説明したように、特に最近、私たちは地球をじっと観察してきたのでよくわかるのです。

私たちは地球で何が起こっているのかを調査できます。私たちは肉体としてもアストラル体としても、あなたがたに交じって暮らすことが可能です。あなた方にとって幸運なことに、私たちは地球に行かなくても、地球の指導者たちの行いに影響を与えることができます。例えば、私たちはドイツが最初の核兵器使用国となることを食い止めました。なぜなら、もし第二次世界大戦でナチズムが勝利していたら、地球の人々は悲惨な状況に陥っていたでしょう。あなたにはわかるでしょうが、いかなる全体主義体制も文明を後退させます。

数百万人の人びとをただユダヤ人であるという理由でガス室に送るなど文明人のすることではありません。さらに、ドイツ人たちは自分たちのことを”選ばれた人間”であると信じていましたが、彼らが行ったようなことをすれば、下の世界に落ちていかなければなりません。”体制”にとって危険であることを理由に多くの人々を強制収容所に送り、数千人以上を抹殺したロシア人たちもまた、同じです。

地球では、多くの規律が必要とされますが、それは独裁を意味するものではありません。創造主である<大聖霊>は、いかなる生物にも人間にも、その意思に反することを強制したりはしません。私たちは皆、自由意思を持っていて、霊性を向上させるために自らを習練するのは私たち自身にかかっているのです。自分の意思を他人に押し付けることは、ある意味では、自由意思を行使するという特典をその個人から奪うことであり、人間が犯す最も大きな罪の一つと言えます。今、南アフリカで起こっていることは、すべての人間性に対する罪です。人種差別それ自体が罪で・・・」「私には分からないことがあります。あなたはドイツ人が最初に核兵器を使うことを妨げたと言いましたが、どうしてすべての国々が核を所有することには介入しなかったのですか?我々は核兵器を所有するようになってから、火山の上に座って暮らしているようなものです」「もしあなたの本を読む指導者の中に、あなたのことを信じなかったり、書かれていることを疑う人がいたら、数年前に地球軌道に乗せられた数十億もの通信用<ニードル>がどうして消えてしまったのか、説明を求めてごらんなさい。また、第二回のニードルの件も尋ねてごらんなさい。彼らはあなたが何を話しているかを理解するでしょう。ニードルの消滅に関しては、私たちに責任がありますが、ニードルが潜在的にあなた方の惑星にとって害をもたらすと判断したためです。

時々、私たちは、あなた方の専門家たちが“危険な火遊び”をすることを妨害しますが、過ちが犯される場合、私たちの助けが当てにならないことを覚えておいてください。もし、私たちが手を貸すことを適切と判断すればそうしますが、災害からあなた方を守ることは出来ませんし、そうしたいと思ってもいません。それは宇宙の法則に反することになるからです。

ミシェル、核兵器は地球人の心に恐怖を抱かせ、それはあなた方の頭上に振りかざされた<ダモクレスの剣>であることは認めますが、それは本当の危険ではありません。

地球における本当の危険は、最も重要なものから言うと、第一に”お金”、第二に”政治家”、第三に”ジャーナリストと麻薬”、第四に”宗教”です。これらの危険は核兵器とは無関係です。

もし地球の人々が核による大惨事で一掃されれば、死後、彼らのアストラル体は行くべき所へ行き、死と再生という自然の秩序が維持されます。ほとんどの人が信じているように、危険は肉体の死ではありません。それは現世の人々の生き方にあるのです。

あなた方の惑星においては、お金が諸悪の根源です。お金のない人生を想像してごらんなさい。そうでしょう?」私はがんばって想像しようとした心を読んで、タオが言った。「そのような人生を想像することさえできないでしょう。あなた方はそのシステムに埋もれてしまっているのです。」

しかしわずか二時間前、ムーの人々はまったくお金をつかうことなしに必要なものを得ることができたのを、あなたは目にしたのです。彼らはとても幸福で高度に進歩していたのに気づいたはずです。ムーの文明は精神的にもコミュニティーを中心に営まれ、それで繁栄しました。無論、地球のある国々
に存在する〈コミュニズム(共産主義)〉と〈コミュニティー〉とを混同してはいけません。地球で実践されたコミュニズムは、民主主義とは程遠く、むしろ本質的に全体主義体制の一部です。それは人間の品位を落とすものです。

不幸にもお金に関しては、あなた方の社会システム全体がそれに依存しているので、地球の人々に建設的な援助を与えることは困難です。もしドイツが五〇〇〇トンのオーストラリア産の羊毛を必要としたら、その代わりに三00台のメルセデスベンツと五〇台のトラクターを送るということはできません。あなた方の経済システムはこのようには機能しません。そのため、そのシステムを改善することが難しいのです。

一方で、政治家や政党に関しては多くのことが改善できます。あなた方は、皆、同じボートに乗り合わせています。国家や惑星とボートの間には有益な比較が行えます。それぞれのボートには船長が必要ですが、ボートを上手に漕ぎ進めるためには、水夫たちが船長を尊重すると同時に、お互いに協力する精神と技能が要求されます。

もし、船長に知識と経験それに迅速な決断力があるばかりか清く誠実であれば、その船長により水夫たちがベストを出し切れる可能性は大きくなります。それは政治的・宗教的な背景とは無関係に船長に本来備わっている資質であり、それが船長による舵取りを有益なものとします。

例えば、航海技術や危険時の冷静な判断力などではなく、政治的な理由で水夫たちによって船長が選挙で選ばれることを想像してごらんなさい。その状況をさらによく理解するために、私たちが現実の投票を観察していると仮定してみましょう。私たちは、一五〇人の水夫が三人の船長候補者とともに
集まっている主要な港にいます。最初の候補者は民主主義者、二人目は共産主義者、三人目が保守主義者です。水夫たちのうち六〇人が共産主義を教育され、五〇人が民主主義、四〇人が保守主義を学びました。さあ、この選挙は適切に行われるでしょうか。

共産主義の候補者が勝ちたいと思えば、民主主義者や保守主義者に対してある公約を掲げることになるでしょう。というのも、彼には六〇票分しか保証されていないからです。自分が当選するためには、自分を選べば君たちの利益になると、他の政党の少なくとも一六人を説得しなければなりません。しかし、彼は公約を守れるでしょうか?同じことは残りの二人の候補者にも言えます。

そのような船長のもとで航海に出れば、かなりの数の水夫たちが常に船長の指示に反対し、絶えず反乱のリスクを負うことになります。幸いなことにもちろん、こうした方法では船長が自分の命令を通すことはありません。私はただ、誠実に人々を適切な方向に導く能力よりも、政治的に偏った見解にもとづいて指導者を選ぶことがいかに危険であるかを例証したかったのです。

この問題では、もう一つ強調しなければいけないことがあります。そのような方法で選ばれた船長でもひとたび航海に出れば、その船の唯一のリーダーです。それと同じように、ある政党のリーダーが国家元首に選ばれると、直ちに彼は、”反対党のリーダー”と直面しなければならなくなります。元首となったそもそもの初めから、彼の決定がよいか悪いかにかかわらず、彼を失脚させようとそれに異議を唱える反対党の組織的な批判を受けます。そのようなシステムのもとでどうして国家が適切に統治されるでしょう、ミシェル?」

「解決策はあるのですか?」「もちろんです。それはすでにあなたに見せた通りです。唯一の解決策は、ムー政府の例に見習うことです。

それは国家の指導者として、うぬぼれや党派心や個人的な金銭欲などに左右されない、人々の幸福だけを唯一願う指導者をすえることです。政党制を廃止して、それに伴う恨み、妬み、憎しみをなくすことです。あなた方が抱いているさまざまな意見の違いを越えて、隣人に手を差しのべ、隣人を受け入れ、ともに助け合うことです。結局、指導者もあなた方と同じボートに乗っているのです。彼は同じ村、町、国、惑星・・・の一部なのです。ところで、あなた方を守っている家は何でできていますか、ミシェル?」

「レンガや木材、タイル、漆喰、釘などです」「それらは何でできていますか?」「もちろん原子です」「そのとおり、知ってのとおり、それらの原子は、レンガや他の建築材料を形作るためにひじょうに近接して結合していなければなりません。もしこれらの原子がたがいに反発したら、どういうことになりますか?」「崩壊です」「そうですね。あなた方が隣人や自分の子供たちを粗末にしたり、嫌いだからといって他人に援助の手を差しのべなければ、あなた方は自分たちの文明の崩壊に加担することになります。そして今日の地球では、憎しみや暴力などを通して崩壊が加速しつつあるのです。

あなた方の惑星の誰もが知っている有名な二つの例を考えてごらんなさい。それは暴力は問題の解決にならないということを証明しています。一つは武力でヨーロッパ制圧を達成したナポレオン・ボナパルトです。彼は背信者を出さないように自分の兄弟をいくつかの国家の指導者として配置しました。ナポレオンは天才だったと広く認められています。確かに彼は有能な組織者兼立法者で、二〇〇年たっても彼が作った多くの法がいまだにフランスでは残っています。しかし、彼の帝国はどうなりましたか?武力を通して確立されたものだったために、わずかな期間で崩壊してしまいました。ヒトラーも同様に武力でヨーロッパを制圧しようとしましたが、どうなったかは知ってのとおりです。

暴力は決して利益をもたらしません。むしろ解決策は愛と心の修練にあります。一九世紀と二〇世紀初期に、世界中で、とりわけヨーロッパで、多くの偉大な作家・音楽家・哲学者が現われたことに気づいたことはありませんか?」「ええ、確かにそうだと思います」「どうしてかわかりますか?」「いいえ」「それは電気、内燃機関、航空機などの出現に応じて、地球の人々が精神文化を軽視し、物質世界に注目するようになったからです。

偉大なタオラが説明したように、物質主義はあなた方の現世と来世にとって最大の脅威の一つとなります。

政治家に次いでは、あなた方のジャーナリストとレポーターに問題があります。不幸にもごく少数の人だけが、注意深く情報源に接して正直にそして誠実に情報を伝えようとしています。しかし、ほかのほとんどはただセンセーショナリズムだけを追求していることに充分に警戒しなければなりません。

あなた方のテレビ局も同様で、スクリーンにはますます暴力シーンがあふれています。もし責任者たちが、そうした重大な任務を引き受ける前に心理学を学ぶことが義務づけられていれば、正しい方向へのステップが踏み出されたはずです。あなた方のレポーターは、暴力、殺人、悲劇、災害などのシーンを追いもとめ、それを食いものにしているようにさえ見えます。私たちは彼らの行動にはうんざりしてしまいます。

国家の指導者、ジャーナリストなど一般に影響力を持つ人々には、何百万人もの人々に対しきわめて重い責任があります。人々によって選ばれてその地位についた人々でさえも、人々が自分たちの仕事に満足しなくなり他の人を選ぶかもしれないと考える次の選挙の二、三ヶ月前までは、この責任をほとんど忘れてしまっています。

ジャーナリストは、自分たちの地位を得るために人々に信頼感を吹き込む必要はないので、こうしたことは当てはまりませんが、彼らはよくも悪くも多大な影響力を持ちます。実際、一般に危険や不正を警告することで彼らにはもっとよい働きができるはずですし、それが彼らの中心的役割とならなければなりません。

話を戻して、このように目立つ立場にいる人は心理学を理解し、それを適用する必要があることをわかってもらうために、一例を挙げましょう。

テレビで私たちは、次のような報道を見ます。ある若い男性がただライフルを持って、二人の女性と二人の子供を含む計七人を殺しました。レポーターは、血まみれの死体を示し、殺人者がバイオレンス映画で有名な俳優のスタイルを真似たのだと付け加えます。その結果はどうなりますか?殺人は、”国民的評判”を得るばかりか”バイオレンス映画で人気のあるヒーローの一人と比較されて、自分のことを誇りに思うようになります。しかし、それ以上に、その報道を見てレポーターのコメントを聞いた別の人間が、自らの国民的な”栄光”の瞬間を求めて触発されることになります。

そのような人間は通常、落伍者です。抑圧され不満を抱き、自分のことを認めてもらいたいとわめいても無視されてきています。彼はただ報道を見て、あらゆる暴力が、往々にしてテレビのレポーターやジャーナリストによって誇張されて伝えられるのを知ります。たぶん彼の写真はすべての新聞の一面に掲載されるに違いありません。そして彼は人気者として位置づけられるのです。そのような無責任な報道による害は想像をはるかに上回るものです。軽率さと無責任は、文明諸国の表面だけの特質ではありません。これこそ私が、地球ではまだ文明の”ぶ”の字も達成されていないと言う理由です」

「それでは、どうやって解決するのですか?」「どうしてそのような質問をするのですか、ミシェル?私たちはあなたの考え方を知っているから、あなたを選んだのですし、あなた自身がその答えを知っていることがわかっています。もしあなたが分からないのなら、私がこれからその答えを教えましょう。

ジャーナリストやレポーターそして一般に情報を伝える立場にいる人々は、そうした殺人に対しては二、三行以内の報道にとどめるべきです。“我々は無責任な人間によって七人が殺害された事件を聞きました。この殺人は某所で起こり、文明国においては、たいへん遺憾な事件であります”と。

もし、そのような”栄光の日々”を求める人間が、自分たちの努力が大きく報道されないことを知れば、殺人を思いとどまるに違いありません。あなたはそう考えませんか?」

「レポーターは何を大きく取り上げるべきでしょうか?」「人々に知らせるべきニュースはたくさんあります。地球人の心を改善させる価値ある報道を優先して、否定的な報道は後に回すのです。例えば、溺れて死にかかった子供を助けた話や、貧しい人々に援助の手を差し伸べて彼らの運命を変えた話などを報道すればよいのです」

「もちろん、私はまったくあなたに賛成です。しかし、新聞の売上げはセンセーショナルなニュースが含まれているかどうかにかかってきます」「さあ、私が先に言った、”諸悪の根源”である”お金”に戻ってきましたね。それはあなた方の文明全体を侵食する呪いですが、このような特別な場合、もし責任ある人々が刺激を受けて態度を変えれば状況を好転させることはできます。どこの惑星においても、人類にとって最大の危機は、最終的にには物質的なものよりも心理的なものです。

同様に、麻薬は肉体的健康を奪うばかりか、個人の宇宙的進化の過程を反転させて精神を蝕みます。同時に、麻薬は幸福感や人工的パラダイスの状態を引き起こす時に、アストラル体に直接的な害を与えてしまいます。これはとても重要なことなので、詳しく説明しましょう。

アストラル体は二つのことによって害を受けます。麻薬とある種の騒音によって引き起こされるバイブレーションです。麻薬だけを考えてみると、完全に自然に反する影響力を持つことを理解しなければなりません。麻薬はアストラル体を、本来あるべきではない別世界に移してしまいます。アストラル体は、肉体内またはその<ハイアー・セルフ(高次の自我)>と共になければなりません。麻薬を使用すると、個人のアストラル体はまるで“眠っている”ような状態になり、その人の判断力を完全に歪める人工的な感覚を体験させます。それは、肉体が深刻な手術を受けているのと同じ状態です。また、私たちが使い方を間違えて曲げたり壊してしまう道具に似ています。その人が麻薬に影響を受けている時間の長さに比例してアストラル体は衰えていき・・・・・・より正確に言えば、間違ったデータで満たされていきます。アストラル体の“回復”には数回の人生を繰り返すほどの時間がかかります。このため、絶対に麻薬は避けなければなりません」

「私には分からないことがあります」私は言葉を挟んだ。「私の肉体からアストラル体を解放するためにあなたは二度にわたって薬をくれましたが、私に害を与えたのではないのですか?」「いいえ、それは違います。私たちは適切な訓練とともにまったく自然に起こる過程を促すために、幻覚剤ではない薬を渡したのです。それはあなたを”盲目”にする薬だはないので、あなたのアストラル体を傷つけることはなく、しかもその影響はごく短時間でした。

話をあなた方の惑星が抱える問題に戻すと、解決策はお金ではなく愛にかかっています。人々が憎しみや恨み・嫉妬などを超えて、路上の掃除人であろうとコミュニティーのリーダーであろうと、隣人の誰にでも手を差し伸べることが必要なのです。あなた方の惑星ばかりでなくすべての惑星において、誰もが物質的・精神的な両面から隣人との友情を必要としています。およそ二〇〇〇年前に私たちが送ったイエスが“汝、隣人を愛せよ”と言ったように。しかし、もちろん・・・・・」「タオ」私は今回は無礼にもさえぎった。「今、イエスに関して何と言ったのですか?」「ミシェル、イエスは約二〇〇〇年前にティアウーバ星から地球に送られたのです。ちょうどラティオヌシが地球に行って、また戻ってきたように」

これはまったく予想もしていなかった言葉で、私はこの事実に衝撃を受けた。その時タオのオーラが急速に色を変えた。彼女の頭を包んでいた柔らかな金色の”霧”はほとんど黄色となり、新しいエネルギーとともに彼女の頭頂から穏やかな色のシャワーがあふれ出した。「偉大なタオラが呼んでいます。ミシェル、すぐに行かねばなりません」タオは立ち上がった。

この突然の中断とあわただしさに気をとられながら、私はマスクを調整してタオについて外に出た。我々は空飛ぶプラットフォームにのり、木々の枝の上に向かって垂直に離陸した。間もなく、砂浜や海の上をこれまでにない速さで飛行した。太陽はかなり低くなっていた。地球の言葉で表現するならば、エメラルドグリーンかあるいは完全な紺碧の海の上をかすめて飛んでいった。翼を広げると四メートルにもなる巨大な鳥が我々の前方を横切り、日光はそのピンク色の翼と緑色の尾を照らし出した。

やがて島に到着し、タオは再びプラットホームを以前とまったく同じ公園の一角に降ろした。彼女は歩き出しながら私についてくるように合図した。私も彼女の後を追って走り出した。我々は、今回は中央のドコには行かず、以前と違う道を通り中央のドコと同じ大きさの巨大なもう一つのドコへ向かった。

タオよりも背が高い二人が入口のライトの下で我々を待っていた。タオは低い声で話しかけながら二人に近づき、わたしを除外して何かを相談していた。二人は好奇の目で私をちらっと見たが、表情にまったく笑みはなかった。私は彼女たちのオーラを見ることができたが、タオに比べてあまり輝きがなく、彼女たちはそれほど精神的に進歩していないことが分かった。

かなりの時間、私はじっと待っていた。公園からやってきた鳥たちが近づいてきて、我々を眺めていた。私以外、誰もそれに注意を払うものはいなかった。私の仲間たちはあきらかに深く考え込んでいた。私ははっきりと覚えているが、極楽鳥に似た鳥がやってきてタオと私の間に止まった。それはまるで自分の美しさを全世界から称賛してもらいたがっているようだった。太陽は間もなく沈み、私は最後の日光が木々の間に紫色と金色の火花を散らすのを眺めていた。これまでの静寂を破って鳥の群れが天蓋(てんがい)の下でけたたましく羽ばたきした。まるでこれが合図となったかのように、タオは私にマスクを取って目を閉じ、彼女の手を取るように言った。私は彼女が言ったことを面白がってやった。

ドコに入る時、私はいつものように光による抵抗を感じた。私はテレパシーで、目を半分閉じて下を向き、ついてくるように言われた。三十歩ほど前進するとタオは立ち止まった。私もその横に立ち止まった。彼女は再びテレパシーで、目を開いて見回してもよいと伝えてきた。私はゆっくり背筋を伸ばして、布のカバーをかけられたブロックの椅子に脚を組んで座っていた。やはりそれぞれの椅子はその人に応じた色を持っていた。

テレパシーによって腰かけるように促されるまで、私はタオと二つの似たような椅子の側に立っていた。慎重に見回したが、入口にいた二人は視界には入らなかった。私の後ろにでもいるのだろうか・・・・?

前回と同様、三人のタオラたちの目は内側から照らし出されているような印象を与えたが、この時は前回とは対照的に、直ちに目に心地よい、まばゆいばかりのオーラを彼らに認めることができた。真ん中の一人が空中浮遊によって上昇し、ゆっくりとまっすぐに私に近づいてきた。彼は私のわずか前方上で止まり、片手を私の小脳のつけ根あたりに、もう一方の手を頭の左側にあてがった。再び私は幸福感に襲われ、今度はあわや気絶するほどだった。

彼は手をどけると自分の席に戻った。前回同様に私はこの時も圧倒されてしまっていたので、彼の手の位置がどこにあったのかは、あとでタオに教えてもらわなければならなかった。ただ、彼が再び自分の席に着いた時、次のような考えが頭に浮かんだのを覚えている。「彼らの一人はきっと、他の誰でも使うようには二本の脚を使わないのだろう」


第9章はここまでです。この本は、ミシェル・デマルケ氏の肉体を伴った外宇宙へのアブダクション(誘拐)の内容が書かれています。

本書は、英語、スペイン語、ポルトガル語、ポーランド語、ヘブライ語、スウェーデン語、そして、日本語で読むことが出来るベストセラーとなった。デマルケ氏は、自分の受け取った情報を出来るだけ早く世界中の人々に伝えるために、英語版に関しては、インターネット上で無料で読めるように配慮している。また、経済的に困難のある人々に対しては、無料で本を配ることも行っている。それだけ重要なメッセージが含まれると彼は考えている。幸い、最近では科学者達も本書の内容に注目しているのだ。また、日本では、2003年1月に、新・モンド総合研究所制作の「宇宙人にさらわれた男~ミシェル・デマルケの真相~」(30分番組3話)がスカイ・パーフェクト・TVで放映された。

大摩邇(おおまに)さんより

人類が目指す必要がある行き先は、すべての人に富を再分配することだと思っています。みんなが安心して、お金の有無にかかわらず、衣食住することを認め合う、手を差し伸べる世界です。動物脳(本能)=自我(エゴ)は恐れが基盤であるため、自分が生存するために、お金のシステムに埋もれてしまっています。みんなが手放せば、みんな同じですが、動物脳(本能)=自我(エゴ)は人の目を気にし変化を恐れ、執着が特質であることを知る事からだと思います。

もう一度復習です。地球における本当の危険は、最も重要なものから言うと、第一に”お金”、第二に”政治家”、第三に”ジャーナリストと麻薬”、第四に”宗教”です。

心は真偽を見分けられないので、本当の自分ではない動物脳(本能)=自我(エゴ)と同一化しないように、霊的探究を、みんなでやっていきましょう。


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