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協会ビジネスの仕組みと作り方

「~協会」と聞いたことはありませんか!?

協会を名乗るのに、特に認可は必要ありませんので、誰でも名乗ることができます。

このビジネスの特徴を簡単にいいますと、自分の持っている知識を体系立てて教えて自分の分身をたくさん作ることで、その業界において一定の地位を得ることです。

先生と生徒というだけの関係ではなく、認定制度で先生を作って、さらにその先生が先生を作る。
こうして、ビジネスが広がっていきます。
要するに「仕組み作り」をした側に立つという事ですね。

このビジネスを作っていく順序を書いていきますね。

① 協会を設立する。
② 自分の知識を体系立てる。
③ 自分の知識を教えて、自分の分身を作る。
④ 先生が集客できる仕組みを作る。
⑤ 先生に結果を出してもらう。
⑥ コミュニティを作って、協会会員の繋がりを深める。

協会を設立する

まずは協会を設立します。
これは出来れば、公共性をアピールするために公益法人が望ましいところです。

省庁や地方公共団体の認可をもらえれば、なおいっそう、この協会をブランド化することが出来ます。

自分の知識を体系立てる

自分の知識を体系立てて、教科書を作ります。

必ずしも最初の段階で完璧な教科書を作る必要はなく、専門家に協力してもらって、それを共同でテキストとして体系立てていく方法もありです。

自分の知識を教えて、自分の分身を作る

日本には昔から「家元制度」がありました。
従来からの家元制度は、師匠を頂点とした、何段階にも及ぶピラミッドを構成しています。

新しい「協会ビジネス」は、この昔からある家元制度にちょっと変えたものです。

まず最初は、、
少数でも良いので講座を開いて、講座を修了した先生を認定します。

この段階では、協会設立者を頂点とした2段階のピラミッドです。

しかし、多くの人に広める場合は、ピラミッドの裾野を出来るだけ広げることが必要です。

そこで先生の中から、優秀な先生の立場を押し上げて他の先生達より上の立場に立ってもらいます。
そうすると、ピラミッドが3段階になります。

このピラミッドを何段階にも増やしすぎると、敷居が高くなってしまうので、ある程度で抑えておきます。

先生が集客できる仕組みを作る

講座を修了して、先生を認定しても、それからすぐに生徒を集客出来るとは限りません。

おそらく、講座を開いても近所の知り合いが少し集まってくれるだけでしょう!

そのため最初は、協会の方で様々な団体と協力して、先生が知名度を広げることが出来るような仕組み作りを整備しなければいけません。

例えば、モノ作りの協会でしたら、地方公共団体に売り込んで、公共団体が開催するカルチャークラブの講師にしてもらう、展覧会に参加させてもらう、などがあります。

または百貨店など既に集客出来るところと提携して、そこで先生の知名度を上げる。
新聞社にイベントを売り込んで宣伝してもらう。
なども有効な手段です。

先生に結果を出してもらう

協会を大きくするためにも、先生にやる気を出してもらい結果を
出してもらう必要があります。

そのために、先生をやると下記のような事を得ることが出来る、と
思わせることが必要です。

・金銭的報酬
・協会の先生というポジション
・やりがい
・スキルアップ
・同じ業界の仲間

実際に、先生がどのように儲けを出すか。
基本的には、講習費・テキスト代・付属品があります。

先生というブランドを得ることにより、本業で営業しやすくするといったメリットも大きいです。

どのような協会を設立するのかにもよりますが、物づくりの場合には付属品で儲けを出すことが大きく儲けを出すためのコツです。

しかし、付属品を売りつけることを優先してはダメです。
あくまでも講習やテキスト代の付属物として、協会のコミュニティ活動に一環として行うことが重要です。

コンサル業などの場合は売る物は知識のため、ブランド化による影響が大きいです。
そこで自分をどのようにブランド化するのかが大事です。

コミュニティをつくって、協会会員の繋がりを深める

⑤の「先生に結果を出してもらう」までで、結果を出す先生が複数出てくれば、生徒数もそれなりに増えてきています。
その段階になれば、コミュニティを作って協会内での繋がりを深めていきます。

協会ビジネスの重要ポイント

ここまで協会ビジネスについて大まかなところを見てきましたが、ビジネスモデルを作る上で重要な点を書いておきますね。

協会のビジョンを明確にする

これはどのビジネスでも重要ですが、まずビジョン(目的)ありき、言い換えると「理念」です。

長く続いている会社は理念がしっかりしていますが、協会ビジネスも同様で、理念がないといくら協会を設立しても広がっていきません。

自分の中で意識変革を行う

自分が持っている知識が、その業界の中で優れていたとします。
これまでは、その知識を使って業界の中で優位な地位を得て事業をしています。

その立場から、今度は自分が持っている知識を体系立てて全てを人に教える必要があります。
プレーヤーからプレーヤーを作る側に回る訳です。
これは相当な意識変革が必要になってきます。

プレーヤーとして長年やってきて売上を拡大しようとすると、どうしても無理して自分が頑張るしかないのですが、、
自分の知識を人に伝えて、自分の代わりにやってもらう。

これは一見、損をするように感じますが、標準化をすることによるブランド化、収益の多様化を図ることが出来ます。
そして、個人でやっているプレーヤーのほとんどは、最後は協会ビジネスに参入するようになります。

協会ビジネスのこれから

最後に、協会ビジネスは飽和状態である、といった意見もあります。

しかし、人の悩みの数だけビジネスはあり、その数だけ知識の標準化を行い、協会を作るニーズはあります。

協会ビジネスでもロングテールを狙うことは出来るのです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!


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