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小説チャレンジ2/100

★ここまでのあらすじ

遅々として進まない筆に嫌気がさした頃、
ひょんなことからストーリーのリライト作業を手掛けることに。しかーし!書いているとき、あまりにも物語的な文章表現の低下に驚いてしまう!TLで見かけた「800文字で小説を書く毎日チャレンジ」を実践すると心に誓い、noteで書いてみることにしたのであった……!!

本日のお題「ごきげんようと挨拶する女子学生」

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「ごきげんよう」
これはわたしの母校の挨拶だ。さぞお嬢様っぽいと思うだろう。実際金はかかってる。だけど金がかかった女の子達がしとやかで大人しいかというとまったくそうではない。


個性と音量爆裂のクラスは先生に「動物園」と名付けられたし、そんじょそこらの小学校や職場や地域コミュニティと同様に、いじめとか盗難も起きていない年はなかった。


ちょっと道をすれ違うときにタイミングがあわず立ち往生しただけで「チッ」て舌打ちして睨み付けてくる上級生だっていたし、「このからあげうめぇ」って支給弁当をもしゃもしゃしてたら初対面なのに「舌どうかしてんじゃないの」と言ってくる同級生にも会ったし、うらぁ!って股間にバドのスマッシュ打たれて「ちょ、セクシーゾーンにはまった(ゲラゲラ)」と笑ってるようなノリのグループもあった。


一方で、大きい声にびくっとしちゃう子もいたし、『立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花』という言葉がぴったりの才色兼備で気さくに見える人もいた。虫を見たらキャーって叫ぶし性的な話題は単語が出ただけでNG!っていう感じの人たちもいたし、求心力がものすごい人もいたし、人にいじわるするなんか考えられない!といった感じの心根の爽やかな人も、裏工作が得意な人もいた。

どんなパーソナリティでも、学ぶのには大して不便はないのだ。

何が言いたいかって、この人たち全員が、高ーい授業料の学校に通って「ごきげんよう」って言ってたということ。わたしも離れて久しいから、「ごきげんよう」と言ってる女子学生がどんな人たちでどんな毎日を送っているかってパッと思い浮かべてから、実際見聞きした経験を引っ張り出してくると、差分に驚いてしまう。

言葉を出発点に自分の想像で考えたことと、そこの空気を吸い生活することはまったく違うっていうことの証左だ。まあ「ごきげんようと言う女子学生」なんてどう想像しようが他愛もないイメージだし、わたしは自分の経験に戻ってある種の答え合わせや反例探しができるから大して害もないのだけれど、これが自分の経験したことのないことだったり、あるいはその想像が現実と大きく差があることで、誰かを踏みつけることになったらどうだろう。

だからわたしはわたしのような身の上では経験しようのなかった道を歩んできた人のことは決して想像ではとらえられないことを知り、想像でとらえようとするときには必ず差分が出ることを肝に銘じて生きていこうと思う。そしてそういうときに「ごきげんようと挨拶する女子学生」をエチュードにしようと思う。人にはそれぞれ自分に合うエチュードがあると思う。他にはどんなエチュードがあるだろう。

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あーーっ小説ではなくエッセイになってしまった。
しかも、1000字突破してる。うう。
wordと違って字下げできないから改行してみたけど少しは読みやすくなっただろうか……。

明日も続ける。
なんか楽しくなってきたから。

※ちなみにIDAHOがあるのは、毎日議論してると疲れてしまうからです。Twitterにもnoteにも、IDAHOについてどう考えているかすでに話してます。そのリマインドのような役割で毎日更新する予定のこのシリーズには毎日IDAHOをつけてます。

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