鬼滅の刃。最終話を読んで。※ネタバレを含みます

おひさしぶりです久嗣出没٩(๑´3`๑)۶

ホントはもう少し早く記事載せたかったけど色々ありまして。
鬼滅最終回に書き出したので書いてる内容が時期外れな部分があったらごめんなさいm(_ _;)m



以下、本編!!!



いやー鬼滅最終回でしたねー、初めて本誌で見たときに目を惹いたのは作者さんの名前でした、いやまじまじwww
娘とこれなんて読むの?とうげ、?ごとうげ、こ、こよはる、、、まじかなにこのペンネームwwwとか。

まあ新連載始まるよ!ってなってどれどれって表紙見たらやたら難しそうな漢字の羅列でちょwwこれwwwwとかなったの覚えてます、あれは忘れない。

が、中身読んで胸をわしづかまれました、なにあれちょっと、えっ待っていきなり!?!?
絶望的な要素しかない中、禰豆子がぼろぼろ涙を流すせつない場面にやられました。
何気ない日常からの殺戮、おののく暇もなく鬼とか鬼殺隊とか展開が早い!!!
そこからの禰豆子の涙ですよ。
八方塞がりに見えた中の小さな希望。
雪山ってのもポイント高かったですねえ。
ワニ先生は私の心のツボをこれでもかと押してくる描写をされるので一気に沼落ちしました(*´ω`*)
(吾峠先生はご自身の自画像をワニにされているので親愛を込めてそう呼ばれています)
日本刀、雪山、ひざ小僧とチラリズムなふともも!(変態です。知ってるw)、妹大好きな兄、兄が大好きな妹。
このあと二話三話と読み進めていくともっとたくさんの好きがいっぱい出てきて毎週本誌を読むのが本当に楽しみでした。

てかもう4年半にもなるんですねえ、長いようであっという間だったような気がします。



ちょこちょこ連載完結の理由が(家庭の都合とか)ネットに上がってますがそこらへんはあまり見ないです。
ホントのところは考えてもわかりませんし、なにより最後まで描きたいものを描き切った!って感じが伝わってきたのでこれでいいんだと思います。

私自身、あまりダラダラと長く戦闘シーンが続くよりはハッピーエンド!これで終わり!!の方が好みですし、炭治郎禰豆子兄妹はじめすべてのキャラが大好きなんであまり悲しい展開にはなってほしくなかったってのが私的理由かなあ。
ちょっと期待したのはキメツ学園始まるのかな?ってそわそわしてたくらいw

キメツ学園は鬼滅単行本の幕間にちょこちょこ出てくる「キャラが現代の学校にいたら」っていうラフ画で描かれたパロディネタ設定です。
敵味方関係なく出てくるので設定だけでもめちゃくちゃおもしろいです。


読み進めていくうちに気がついたのは「鬼も元は人間だった」という部分です。
人間であった時も救いようのない殺人鬼みたいなことをしていた鬼もいましたが、たとえば病弱な身体が疎ましくて鬼になった者、愛する家族を殺された怒りで報復をした末に鬼になった者。
ワニ先生はそこをしっかり描いてくれて、炭治郎は鬼殺隊として鬼を屠りながら、人として生きていた頃の記憶を思い出してせつない想いに囚われた鬼を人として見送る。

そんな場面を見るたびにどんどん鬼滅の刃が好きになっていきました。

結構最初の方で人だった者を鬼に変えているラスボス的な敵が明確になったのもよかったです。
不可解な事件が続くばかりでなかなか敵の姿が見えてこないのはモヤモヤしますからね(´・ω・`)
そこらへんも私好みで連載開始から先日の完結まで毎週ハラハラわくわくそわそわドキドキしながら読んでました。

単行本で読み返しても遜色なく、何度読んでも面白いしホロリとさせる場面も鼻をすすって読みました。

最初はあまり人気が今のようではなかったらしいですが、私はずっと好きでした。
少年マンガだからだと思いますが、戦闘シーンが続くと食傷気味になってしまいがちなんですけど、鬼滅は戦闘シーンの最中でも時々気の抜けるようなセリフ回しやツッコミが入ったりします。
セルフツッコミとかもたまにあって緊張感がふっとゆるむ。
そんな幕間にもならないちょっとしたひと呼吸で更に戦闘シーンが活きてくる。
そういうところも大好きでした。

あと、これは時代背景や鬼殺隊の話だけあって人が死にます。
私も推しが命を落としたときはめちゃくちゃ悲しかった。
大好きだったから余計に悲しかったんですが、最期まで推しをかっこよく描いてくださって笑顔にしてくれたのがとても嬉しかったです。

話の流れで必要な事だったのだと思いますが、やはり最後まで生きていてほしかった、そう思います。


最後の敵、鬼舞辻無惨(ラスボスです)
きぶつじむざん、と読みます。
この大敵もやはり元は人間でした。
ただ、人と言うには思考回路が一般人のそれとかけ離れていて生き続ける事に異常な執着をみせていました。
まだ単行本にはなっていませんが鬼舞辻の最期の印象は「しつこい」「哀れ」でした。

いつまでたっても何をやっても意地汚く生きる事にしつこく執着してさんざん鬼も人も殺してきたのに、いざ自分が死ぬという時のさまは哀れと言うしかなかったです。
自業自得のお手本みたいなw


まあそっちはどうでもいい(言い方w)


最終回を迎えて大団円。
思いっきり勧善懲悪マンガ。と思いきや死ぬ直前に人間だった頃のことを思い出して悲しむ鬼に対しても慈悲がある。
鬼になっても人を食べずにいられる者、鬼になってしまったから仕方ないと強い鬼に服従する者、人間として死ぬ寸前に鬼になることを選んだ者。

みんなさまざまなものを抱えていますが、ストーリーを通して伝わってくるのは「鬼も元は人間であった」こと。

そんな悔いている鬼に対して哀れみ、切なさを覚える主人公炭治郎は改めて元凶である鬼舞辻に怒りを燃やします。
たったひとり生き残った妹も鬼にされてしまったのですから当然ですよね、うん。

読み始めると止まらないし、悲惨な死が描写されていても受け止められるいいあんばいになっています。まあこれはちょう個人的見解ですけどね。だめな人はだめなんだろうと思います。

私も実は絶望しか見えないマンガは苦手なんですけど(なんですと)この鬼滅の刃に関しては苦手感が全くと言っていいほどなかったです。なぜか。


自分なりに考えてみたんですが要因はいくつかあります。

まず、竈門兄妹。

いきなり第1話で家族を皆殺しにされ、唯一生き残った禰豆子も鬼になってしまって、追い打ちをかけるように鬼殺隊の隊士が禰豆子を殺しにやってきます。
これもう第1話から詰んでますよね。

それが鬼になりたくない禰豆子が「兄ちゃん助けて」というように兄を組み敷きながらぼろぼろと涙をこぼす場面。私が胸キュンされたとこです(*´ω`*)
そんな禰豆子の意を汲んでなんとかしてやりたい兄が鬼殺隊の隊士から「生殺与奪の権を他人に握らせるな!」と怒号されます。

元々刀なんて持ったことのない炭焼小屋の息子ですからね、そりゃ無理言うなよと思ったんですが、炭治郎はちゃんとそれに応えて反応しています。
こういうところが主人公ぽいなあと感嘆しました。

そしてこの炭治郎、まったくもって心が強い。鋼メンタルか!っていうぐらいに強く自分に厳しい。
時々へにゃったりしちゃいそうな時でも読者側であるこちらが「炭治郎がんばって!」と言うまもなく立ち直ってるし、自分で自分を鼓舞するのに特化した主人公なんですよ。

だいたい悲劇的な状況に陥るとへこたれてしまうものですが、炭治郎には「鬼舞辻無惨を倒す。禰豆子を人間に戻す。」という目的があるのでへこたれていられません。
しかも炭治郎の凄いところは自分以外の人に優しいんです。限りなく優しい。
だから消えていく鬼を憐れんで次に「この人が今度生まれてくるときは鬼になんてなりませんように」なんて言えるんです。

たぶん、私の知る限りそんな主人公はいませんでした。
もしかしたらいるのかもしれませんが私の読んだマンガの中ではなかったですねえ。
へこたれず自分に厳しく人に優しく。
時々どうしようもない状況に陥っても「がんばれがんばれ炭治郎!」って自分を奮い立たせる強さ。

強さとは優しいこと、って誰かが言ってたような、おぼろげー(´・ω・`)

同じく禰豆子も鬼になってしまったけど唯一兄である炭治郎にだけ信頼をおいて倒れた炭治郎を見て護ろうと鬼殺隊から兄をかばおうとするんです。

この兄妹は…!!!!!と、まあこれがひとつ目。
ひとつどころかいっぱい好き要素入ってますけどね!www

ちょい余談。
へこたれないキャラは今までにもいましたけど、どうしても「かわいそうで見ていられない」感があるんです。
けど炭治郎に関してはない。なぜか。

絶望的な展開はよく出てきます。
週に一度、ほんの数ページの間に詰み確定フラグが何本も立てられる。
でも読んでる側は期待してしまうんです。
炭治郎ならきっとなんとかできる!って。
炭治郎に対する圧倒的な信頼が半端ないんですよね。

私はどんだけ炭治郎が好きなのかwww


ふたつ目。

ストーリーの展開が早い。

どこかで聞きましたけど「鬼滅の1巻分はドラゴンボールの10巻分」ぐらいに早い。
キャラが努力した結果がすぐに反映される。
展開が早すぎず遅すぎず。

※ここらへんから加筆部分

あと、炭治郎のチートに嫌味がない。
チート、というのは言いすぎましたね、チートというよりなにもないところから恐るべき速さで吸収して自分のものにしている。
ここらへんは「さすが炭治郎!!」としか言えませんが、誰からも愛される主人公キャラとしてはアンチが出にくいキャラでもあると思います。

しかも、炭治郎自身が自分が弱いことを知っている。
その上で悪鬼滅殺の刀を握りしめて「もっとできるはず」と自分を鼓舞するわけです。

そんな炭治郎でも最初から敵対心満々で立ちふさがってくる柱とかいるわけです。
どんなマンガにも主人公にお前キライ!なキャラとかいますよね?
名前を上げるなら不死川実弥(しなずがわ さねみ)、これは風柱ですね。
いきなり禰豆子の入った桐の箱に刀を突き刺してその箱に自分の血を流して「さあ俺を食え鬼め!」みたいな乱暴というと乱暴と言う言葉がかわいそうなくらいのことをしでかしたり、まあ自由w

他の柱も乱暴はないものの似たりよったりの反応で鬼殺隊が敵である鬼を連れ歩くなど言語道断といった具合です。

直後にお館様という柱を束ねる鬼殺隊の大元締めみたいな人の鶴の一声で収束しましたが、このあたりのやり取りとかも何度読んでも面白い。

脱線しましたが、こういうお前なんかキライ!なキャラに対しても炭治郎の姿勢は変わりません。
確かにモヤッとするものは抱えてますが引きずらない。
それよりも大切で優先しなくちゃいけないことが炭治郎には山積みだから。
でも忘れていないだけでちゃんと覚えてるのが炭治郎。
これは読んだことある人にはわかるエピソードw


また、炭治郎には何人かの同期がいます。
この彼らも最初やたら喧嘩ふっかけてきたり自分に自信がなかったりクセがある子たちばっかりなんですが炭治郎と関わっていくうちにどんどんみんな変わっていくんです。
私ももし本当に炭治郎の仲間だったらなついてます。長男力半端ないですもん。
頼れるお兄ちゃん、を具現化したのが炭治郎だと言っても過言じゃないです!(力説)

しかも同期の子たちの中で特に炭治郎と一緒に任務したり修行していた二人の同期の我妻善逸(あがつま ぜんいつ)と嘴平伊之助(はしびら いのすけ)の過去回想話が壮絶で切なかった。
ああ、だからみんな炭治郎を好きになっていくんだなあと共感できました。
もちろん他の同期も柱もそれぞれの過去を持ってて、それも短いページの中にみっしりな濃度で描かれています。
これも最終話までにいろんなフラグが立って丁寧に回収されているのが満足感の理由の1つです。




これを書いているときはあれもこれも書きたいと思っていたのに、いざ書こうとすると忘れてしまってたり、書きたいことはいくつもあるのにどれをチョイスしたらいいのか悩みます。
てかめっちゃ悩んでます、なう(;´Д`)



気を取り直してがんばるます!!



改めて感想。


鬼滅の刃最終話までを読んで、個人的に気になっていたもやもやしたものが見事に消化されました。
また本編の中での布石が見事に回収されています。
鬼滅ロスは確かにありますが、ワニ先生の最終回は思い切り納得できるものであったため、清々しい気分です。
もうジャンプ本誌で彼らに会えないのは寂しいですが、すべて余すところなく描ききった!感があるので読後感は最高でした!


最後の上弦の壱との戦いで長く醜く生きるより太く短く命を燃やして生きるほうが素晴らしい。
みたいなセリフがありました。
これって、言うは易(やす)し、行うは難(かた)しなんですよね。
二次元だからそれができるんだと。

でも鬼滅の刃。最終話までの巻数、23巻(たぶん)
コロナの影響で発売日も延期してしまってまだ単行本もやっと21巻が出たばかり。

だらだら戦闘シーンを稼いで長いよりもサクッと終わらせる決断をしたワニ先生と集英社は英断だったと思います。
ずいぶん前の話になりますが、かつての人気歌手山口百恵も人気絶頂の時に引退したからこそ未だに語り継がれているんだと思います。

もちろん長くても素敵な作品、いっぱいあります。
だけど私個人としては鬼滅の刃の有り様に心撃たれましたし、これからも忘れませんし、マンガは棺桶に入れてもらいますw(wついてますがマジです)
作中で短くてもその中で自分の命を納得行くまで昇華できたらそれこそ本望!というセリフのままの事をやってくれた、素晴らしいことです。

ジャンプ本誌での掲載時にも単行本になってからも読みましたけど先の展開がわかっていてもハラハラしながら読んでしまう、そんな魔法みたいな不思議な魅力が詰まったマンガでしたね。

最終話には賛否両論ありますが私個人の感想はアリです。
なくてもよかったかもしれないけど、マンガの最終回ってハッピーエンドのその後ってなかなか見られないからそこも満足。
何より鬼の脅威に怯えて暮らしていかなくていい、むしろ鬼の存在がファンタジー扱いになっている現代を描くことが作者の意図するところだったのかなとか考察しようと思えばできます。

けれど私はただ単に「今まで鬼と戦う殺伐とした世界にいたキャラクターたちをなんの心配もない世界で幸せにしたかった」のじゃないかと思います。
二次創作の現代パロディなんかはその最たるものですが、作者さんが描かれているキャラクターたちに杞憂なく笑顔でいてほしい気持ちの現れなのかなと。

まあ盛大な寝言だと思っておいてくださいww



また外伝として水柱である冨岡義勇(とみおか ぎゆう)と炎柱、煉獄杏寿郎(れんごく きょうじゅろう)の短編がジャンプにて掲載されるらしいです。
義勇さんの番外編はすでに掲載されていて「冨岡義勇 外伝」前編が2019年18号、後編は2019年19号に掲載されていました。
原作は吾峠呼先生ですが、描かれているのは平野稜二(ひらの りょうじ)さん。
集英社に帰属するマンガ家さんでジャンププラスで「きめつのあいま」という公式スピンオフの4コマ漫画を描かれた方。
この方の作画は鬼滅の世界観を損なわない素晴らしさで読み応えは折り紙付き!
※画像は平野さんのツイート画面にリンクします



炎柱外伝はこれからですが冨岡義勇編のように前後編になるのか短期連載になるのかは不明。
作者は冨岡編同様、平野さんなので今から楽しみです!!!


アニメ放送されてから爆発的に人気が出てきましたがマンガからスタートした私はまあマンガ派。
ですが、アニメもびっくりするくらいの再現度と臨場感で毎回2回以上は観てるし、最新話見るたびに前話から観直したりするくらいにハマりました。

そういえば鬼滅の刃はアニメの続きが映画化されるんですよね!
煉獄さんの無幻列車のところ。
コロナもその頃には収束してくれたらいいなあと思いつつ、もっかい鬼滅1巻から読み直そうかななんて思ってる久嗣でした。



長くてごめん!!!
まだ書きたかったけどそろそろ真面目に主婦しないと夕飯食べられなくなっちゃうから!!

という感想を書いたのをすっかり忘れていたので今更ですが投稿、どーん!

ちょうど鬼滅映画上映中だしこっそりw

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