放課後児童クラブを事業として選んだ理由

私は、福井市で学童保育施設の代表をしている身でありながら、実は"学童保育"ということをしたかったわけではなかった。では、「なぜ今、学童保育に取り組んでいるのか」について、これまでに至った経緯とともに述べようと思う。

非認知能力との出会い


 2021年、自己探究をして個人ビジョンを作ると同時に、生きる目的を『メンタルとマインドの大切さを後世に伝える』と設定。ただ、メンタルとマインドを伝えるってものすごくフワッとしていて難しい。そこで、本を読み漁り出てきたキーワードが「非認知能力」。当初は、聞いたことがある(というか前職で講演会を主催していた)くらいの感覚で、何やら都会ではバズってるキーワードらしいくらいしか分からなかった。

中山先生との出会い


 何も知らない「非認知能力」を理解すべく、さらに本を読み漁った。おおよそ30冊。その中で、中山芳一著の本が一番わかりやすく取り組みやすかった。そこで、後先考えず、飛び込みでメッセージを送ってみると、意外と快く歓迎してくださった。そして、この中山先生との出会いこそが、今につながるターニングポイントだったと思う。

学童保育を取り組むと決意


 中山先生と出会った当初、私はどういうやり方で生きる目的を形にするか決まっていなかった。そんな中、中山先生はこう教えてくれた。「「非認知能力が伸びる○○」なんて謳ったって飯は食われん、なんでかというと地方ではまだ求められてない。まだ非認知能力という言葉は都会でしか流行ってない。だからどうするかというと、学童保育施設。求められていて、成熟した業界でもなく、それでいて非認知能力とも相性がいい。ちゃんとやったら飯も食えるようになる。そして、非認知能力は学童保育施設の中で非認知能力のギミックをやれば、いやでも非認知能力を実践してる人のポジション取れるから」
結果、私は学童保育を運営、その学童保育の監修を中山先生が引き受けてくたさることになった。

学童保育を運営してから


 中山芳一氏の実体験に基づいたアドバイスと理事をしてるAMI学童保育センターの支援により2022年4月から運営開始した。その後、テストマーケティングや地域や参加親子の声を聞くなどして、スクールと児童館を展開していくことになる

私にとって学童保育とは


「非認知能力」を伝えるツールの一つである。中山先生もおっしゃっていたのだが、非認知能力ととても相性がいい。
具体的には、、、
①子どもの心理的安全性を構築しやすい
学童保育施設は学校の次に関わる時間が多いため、子どもたちと関係性を築きやすく心理的安全性を確保しやすくなる。
心理的安全性を確保することで、失敗を恐れない心や意欲が育まれる。

②異年齢との関わり
違う学年との関わりはこのような効果がある。
高学年は、低学年をリードしたり低学年が分からないことを教えることで、他者とつながる力や思いやりが育まれる。
低学年は、高学年から教えを請うことで新たな興味関心が湧いたり、高学年の姿を見ることで憧れ、意欲や向上心が育まれる。

③自分のやりたいことに徹底的に取り組める
学童保育施設は子どもたちが中心の場所なので、自分のやりたいことを計画して徹底的に取り組むことができる。(一部あそびを制限している放課後児童クラブはありますが…)自分のやりたいことを徹底的に取り組むことにより、困難が生じても諦めずに立ち向かうことができる。
おうちでは「自分のやりたいこと」すべてを取り組めないこともあるため、家や学校に次いで『第3の場所』学童保育施設がその役割を担っている。

今後の展望


日本一の『生きる力教育機関』を作る!
そのために、教育業界の縮図を変えるべく行動していこうと計画している。

子どもの時は色々なことに挑戦していても、年齢を重ねるごとに自分のやりたいことを実現しようとする大人が減っている現状の日本。
例えば、
・外ではたくましいのに、家庭に入ると自立心が弱まる。
・「どうせ〇〇」だからと自分で社会を変えれないと思い込む。 など

私は、このような課題を『生きる力教育機関』を通して、ぶっ壊したい。
どんな将来になっても、自力で自分の幸せ(WELL-BEING)を掴み取れる人間を輩出する。そんな『生きる力教育機関』を作り、将来たくましい人材で溢れる世界になることを目指していく。

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