#28制限があるからこそイノベーションが起きる!
おはようございます。
袈裟や仏具の企画販売することを通じて豊かなものを拡げていきたい
久柳-くりゅう- の 昌子久晃(しょうじひさてる)です。
今日は、タイトルの言葉、面白いな~と思ったので、紹介したいと思います。
言葉のきっかけはコミュニティのオンラインお話会
何度か紹介しております、「伝統文化を次世代につなぐ」理念で事業展開する株式会社和えるのオンラインサロンに所属しております。
そこで月一回開催される、代表の矢島里香さんを囲んでお話をする「余白の時間」という定例企画で出た言葉でした。
袈裟づくりの話をきっかけに
私は実はその場にはいなくて、お話会のアーカイブ動画の様子を視聴していました。
私がその場にいなかったのにも関わらず、私のことを話題に出してくださいました。
先月、同じコミュニティで開催される学びを深める勉強会にて、私が講師として、袈裟についてのプレゼンを小一時間ほどしたことについての話題でした。
参加してくれていた、人たちに色々印象を持ってくれていたみたいで、私もアーカイブをうれしく視聴していました。
そこで、ある人からタイトルのフレーズが飛び出てきました。
「制約があるからこそのイノベーションがあるかしら」
袈裟づくりに色々ルールはあるけれども
私は、袈裟をプロデュースするにあたって、ありきたりのものや、ド定番のもの、どこかで見たことあるようなもの、
より、
オリジナリティに富んだものや、珍しいもの、ちょっと目を引くようなものを扱うことを好みます。
もちろん、前者のものをお客様が要望された場合は、その通りに提供するのですが。
もちろん、袈裟づくりにおいて、形や色に一定の決まりがあります。
その中で、あれこれ、ルールの範囲で色々意匠に思考をこらしている袈裟づくりにあたっての姿勢を披露していました。
例えば、
・そのお寺さんに由縁のあるお猿さんを紋様の中にさりげなく入れたり
・ビール好きのお檀家さんの供養のために、ビールの図柄はさすがにあかんから、ビールの原料の大麦を柄に施したり
・海好きの檀家さんが寄付してくれた袈裟に趣味のヨットをモチーフにした紋様をつかったり
そういった、袈裟づくりの過程が、意外性もあり、面白かったみたいで、出てきたコメントでした。
私の仕事がイノベーティブかどうかと言えば、そこまででもないと自覚しているのですが、
すごく印象深い、ヒントになるコメントでした。
制約がない方がイノベーションが起きやすいのか?
応えはNOだと思っています。
スポーツを例えにすると分かりやすいです。
スポーツはルールの中で得点や勝敗を争うものです。
サッカー界のレジェンド、ロナウジーニョは
サッカーのルールという制約の中で、そのルールを守りつつ、トリッキーなプレーで人々を魅了したり、アッと驚かせたりするプレーを創造します。
(サッカーはしないし、詳しくないのですが、「スポーツ×イノベーティブ」を考えた時に、一番に想起されたのがロナ氏でした。)
バスケットボールの世界では、私が中高生のころに誰もやらなかったような、ステップ、シュートモーションなどのプレーが新たに創出されしています。プロ選手が示し、学生・中高生プレイヤーでも真似をして取り入れるなど、いまだに新しい技が産み出されています。一定のルールの制限の中でそれらは生み出されています。
(私はバスケットボールはしていました)
サッカーのルールが「手も使っていい」だったら、ロナ氏もあれほどの素晴らしいプレーは創造できなかったと思います。
制約あるから、を言い訳にしない
だから、色々なルール・制限があるから、〇〇できないんだ、とか言い訳するのはナンセンスですね。
法律もひとつの制約ですね。
制約があった方が、面白いじゃないですか。
ゲームも必ずルールがあるから面白い。
制約をあえて、イノベーティブを興す起爆剤にして、色々試行錯誤考えていく方が面白いですよねー