PUBGモバイル賞金付き大会をやってみて
2022年12月10日、初めてPUBGモバイル賞金付き大会『ひさしマルーム #1』をやってみました。ゲームの賞金付き大会をどのように運営したのか、全部は書き切れないものの、今後開催する際に自分で振り返られるように、主に運営面について書き残しておこうと思います。今後開催される方の参考になれば幸いです。
(2022年12月12日更新)
大会詳細:https://note.com/hisashmr/n/n9a35966790cd
大会アーカイブ:https://youtu.be/X0hZ5edXMdM
大会ハイライト
企画のきっかけ
この大会を企画した理由は主に2点。
1.配信に慣れてきたので、そろそろ新しいチャレンジをしたかったこと。
2.配信環境を提供してもらっている方々へのちょっとした恩返し。
なぜ賞金付き大会を選んだのかというと、僕自身が配信を始めるきっかけとなったのが賞金付き大会(第7回GR最強決定戦/手毬寿司子様主催)だったからです。その大会については以下のリンクで語っていますので、詳細はここでは割愛します。僕が参加した大会で運営側の大変さを想像したと同時に、配信を始めてからずっと「俺も一度大会運営をやってみたい」と思うようになりました。今回の大会準備から当日まで寿司子さんの大会をいくつか参考にさせていただきました。
<応援してもらえる有り難さ>
https://note.com/hisashmr/n/n9e2b03333040
大会の準備
+ 広報
基本的にはSNSで拡散になると思います。僕の場合はTwitterでの情報発信がメインでした。ただし、Twitterは140字と画像で伝えなければならず、情報が更新するたびに埋もれていくところに難しさを感じました。よって「まとめサイト」としてnoteを活用しました。
今回の大会は「七奏会ルーム参加経験者限定」ということでオープンにはしなかったため、何が何でも人を集めたいという意図はなかったので、それほど必死で広報はしていなかったように思います。
+ 賞金の準備
今大会は自らの出資もありますが、スポンサー様を募集させていただくことで総額10,000円という金額が実現しました。まずはご支援いただいたスポンサーの皆様には改めて感謝申し上げます。
Twitterのフォロワー100名ちょっとの人間が開催する賞金付き大会で、スポンサー様がどれだけ集まるかは知れていました。そこで今回はご支援を「スポンサーお一人様1,000円に限定する」という形を取りました。金額を指定した理由は2つあります。まず、万が一にもなかなかの金額になった時に賞金目的で大会直前にルーム参加を希望する初見さんをなるべく減らしたいと思いました。今回のコンセプトの一つがこれまで配信でお世話になっている七奏会ルームの皆さんへの恩返しだったので、それが揺らいではいけないと考えました。二つ目の理由は、支援額をスポンサー様に委ねると適性金額で悩まれるスポンサー様もいらっしゃるのではないかと考えたからです。「1,000円だと少ないかな?」「5,000円だと多すぎるかな?」など、スポンサー様に余計に考えさせることをしたくなかったことも理由でした。そして、僕がスポンサーの立場だったら、「いくらなら支援しやすいだろうか」と考えた結果、オープンな金額ではなく一律1,000円という金額設定に落ち着きました。今回は4名の方からご支援いただき、元々5,000円の自己出資を決めていた中で総額が10,000円に近づきましたので、当初の自己出資を少し増額して総額10,000円とさせていただきました。
また、今回Amazonギフトに限定した理由としては、僕自身が扱いやすかったことが一つ。それと、Twitterという匿名上でのコミュニティで行うため、現金にするとやり取りの中で口座振込等で本名が分かることを懸念する方もいらっしゃるかもしれないと思い、匿名でギフトを送れるAmazonギフトに限定しました。ただ、Amazonを利用していない方にとってはスポンサー様もご参加の皆様もややこしい形式だと思うので、ご支援・賞金の形は今後も検討していきたいと思います。
+ 賞金付き大会を実施する際の注意点
今大会のスポンサー様を募集する過程において、始めは大会参加者からも支援を受付可としていました。しかし、ある方から「参加者からのご支援を大会賞金にすると賭博法に抵触すること」を教えていただき、発表翌日にご参加予定の方からの支援は禁止に変更することになりました。ご参加いただいた方でご支援をご検討いただいていた方には申し訳ない気持ちです。
ご連絡いただいた方は大会を主催されていた経験もお持ちでしたので、本当に有難い限りです。わざわざ僕に直接ご連絡していただき、おかげさまですぐに対応することができました。その方がいらっしゃらなければ様々な方にご迷惑をかけるところでしたので感謝に尽きます。以後、新たなことをする時は念入りに下調べをしてから進めるべきだという教訓を得ました。
また、ゲームの大会を開催する際にはJeSU(一般社団法人日本eスポーツ連合)から「eスポーツ大会かんたん開催マニュアル」というPDF資料が入手できますので、大会主催をご検討の方は一度ご覧いただければと思います。
+ 順位決定方法を決める
賞金付き大会を開く上で、どのように賞金を割り振るかを決めなければいけません。PUBG・PUBGモバイルでは公式大会が数多く開催されているので、大会のポイント方式を大いに参考にさせていただきました。ゲームの性質上、最後の一人に生き残るバトルロワイアルなので順位に比重を置きつつ、武器での撃ち合いによるエンターテインメント性を考慮したキル数に応じたポイントを採用することで、本質の部分とエンターテインメントの部分を両立させたポイント制となっているように感じます。
今大会は参加人数が多くても15名~20名の想定でしたので、キルポイントの上積みがあまり期待できないことは予め想定していました。さらに、2位以下の順位ポイントを高めに設定したので、順位を安定して伸ばす方が上位に残るようなポイント制にしたつもりです。七奏会ルーム内で打ち合いの実力差があるので、順位ポイントを安定して獲得すれば入賞のチャンスが出るようなポイントに設定したかったという思惑があります。実際は生存能力があり、勝負所でファイトに勝てる方が上位に名を連ねました。
今大会は4試合行い、全試合の総合ポイントを足して、総合順位の高い順に賞金を出すことに決めました。他にも最多キル数の選手に別途賞金なども考えましたが、参加人数が少ないことが予想されたことと試合数が4試合しかないことを考えると、同じキル数で複数名が並ぶ可能性を考えました。そうなると2で割るのか、3で割るのかによって金額も変わり、設定金額によっては平等に割り切れなくなる可能性も考えました。
また、参加人数と試合数が共に少ないため1位・2位がそのまま最多キル賞も獲得する可能性が高いので、限られた賞金額をバラけて配分するためにも、今回は総合ポイントにのみ賞金を付けさせていただきました。
+ ポイント集計表の作成
順位を付ける以上、各試合の結果を集計して正しく順位に反映させなければいけません。手計算だと時間がかかりすぎるので、Excelファイルに各試合の順位とキル数を入力すると、自動的に順位が反映されるシートを作成しました。Excel関数の「IF」と「四則演算」があれば作成できたので、Excel関数が使える方は比較的簡単に作成できるかと思います。
大会前日の練習試合実施
練習試合の実施を決めたのは大会当日の週で、時間の都合がつきそうだったので数日前に急きょ実施を決めました。毎週のルームで配信もしているので、それほど大きな不安があったわけではなかったため、練習試合はやらなくてもよかったのですが、広報の意味合いもあって実施を決めました。それと、ルームであまりやっていないマップ(KarakinやVikendi)で神視点操作をやっておきたかったという理由もありました。練習試合はやりたい放題だったので、安全地帯をイジりまくって中々楽しんでもらえたのではないかと思います。
練習試合アーカイブ:https://youtu.be/cgB6jSF--2Y
⇩⇩⇩練習試合ハイライト⇩⇩⇩
大会当日
+ 配信
今大会最大の失敗は配信で起こってしまいました。配信自体は予定時間の10分前に開始準備完了しており、万全を期していたつもりでした。しかし、画面上のコンテンツを増やし過ぎたことが原因でパソコン、ネットワークが耐えられなくなったようで、YouTubeに配信情報が送られず配信が落ちました。1試合目は、配信はおろかアーカイブさえ残っていない状態となってしまいました。エンターテインメントとしては最悪の結果です。
まず、今回賞金付き大会ということで配信に遅延設定を設けていました。遅延を長くするほどメモリの使用量が上がりますので、多少なり影響があったかもしれません。
そして何より、画面上コンテンツを増やし過ぎたことが最大の原因と考えられます。画面上に映るオープニング映像、動く背景、スポンサー様とスケジュールが入れ替わる動画、マッチ開始時の映像など、あらゆるコンテンツを盛り込んだ結果、YouTube Studio上で「YouTubeが受信している動画が少ないため、滑らかなストリーミングを維持できません。 視聴者側でバッファが発生します」という表示が出ました。これが発生したタイミングが試合中で、修正ができないまま1試合目の途中に配信が落ちてしまいました。急きょ配信リンクを新しく作りなおして、無くても良い動画はOBS(配信ソフト)上から削除することでその後はエンディングで少しラグが発生した程度で、問題なく進めることができました。
現在使用している配信端末(ノートパソコン)や自宅のネット回線が決して配信において優れているものではないため、自宅環境に合った配信を創る必要性を感じました。今回の出来事を反省して、今後は安定した配信を心掛けたいと思いました。
+ パラレル
今大会はなるべくいつもの「七奏会ルーム」に則した形にしたかったので、ご参加の皆様にはいつも通りにプレーしてもらえるよう心掛けました。ただし、いつもはパラレルで会話したままプレーしていますが、さすがに会話から得る情報によっては賞金獲得順位が変わる可能性も否定できないため、試合開始前に全員パラレルから抜けていただきました。
試合開始前にパラレルから抜けてプレーすることに関してはそれほど大きな問題は感じませんでしたので、賞金付きの大会を開催する際は今後もこのスタイルは継続していこうと考えています。
+ 試合のルール
今大会は不正行為も見当たらず、スムーズに大会を進行することができました。それもルールを守っていただき、スムーズに進行できるよう対応していただいたご参加の皆様のおかげでした。本当に感謝しきりです。
いつも実施している「七奏会ルーム」の参加経験者限定でしたので、皆さんを信用してガチガチのルール設定はしませんでした。ただ、賞金がかかっているため、チーミングなどの順位に影響が出ると思われる不正行為が出た場合は「賞金無し」等の対応をすることに決めていました。
ただし、ルール設定については今後も少し検討はしていく必要性を感じていて、賞金がかかる部分になるので中途半端にしているとトラブルが起こった際に解決が難しくなります。より適正かつシンプルなルール設定は今後も日々考えておきたいと思います。
+ ポイント集計
準備の項目で書いた通り、Excelでポイント集計表を作成しました。各試合終了後に表示される試合結果の画面をスクリーンショットしておいて、その画面を見ながらExcelに手入力していきます。順位とキル数を間違えないように時間をかけて入力しました。入力後は再度順位とキル数が間違っていないか確認しました。最終試合終了後も1試合目から入力が間違っていないかを最終確認して、総合順位発表を行いました。
大会終了後
+ 賞金授与
大会の配信が終了後、すぐにAmazonギフトコードを各順位に相当する金額を入手しました。その後TwitterもしくはパラレルのDMで入賞者に連絡して賞金授与が完了しました。賞金に関わることは大会終了後すぐにやっておくべきかと思います。翌日に予定があって賞金授与が遅れてしまうと信頼に関わると思いますし、入賞者の熱が冷めやらぬうちに渡しておくことも大切な事かなと思います。
それから、順位表なども熱が冷めないうちに参加者が見れるところにアップロードしておくことで各SNSで発信してもらいやすくなるので、次の大会に繋がるような気がしています。
+ スポンサー様への収支報告
最後にスポンサー様には収支報告をしました。収支が一覧表になっている画像ファイルをそれぞれのスポンサー様にはお送りして、無事に大会が終了したことを報告させていただきました。大会終了後にスポンサー様へのお礼は当然ですが、収支の内訳が分かるようにしておくことも一つ信頼関係のためにはやっておくべきことかなと思います。
まとめ
改めて今回の大会に関わってくださった皆様に心より感謝申し上げたいと思います。今回は準備の段階からすべて僕一人で運営してきましたが、スポンサー様、大会に出場してくれた選手の皆様、配信の視聴者様がいてこその大会です。皆様がいてくださったからこそ、初めての大会でも最後までやり遂げることができました。本当にありがとうございました。
しかし、「まだまだこれはスタート地点」というのが今の率直な感想です。今後もどんどん新しいことには挑戦していきたいと思っています。しかし、今回も選手の方々に配信が落ちていることを教えてもらうなど、まだまだ至らないと思うところが沢山ありすぎるので、一つずつ、少しずつ配信を楽しんでいただけるよう改善していきたいと思います。
次回大会について、日程はまだ決めていませんが来年(2023年)のどこかで開催したいと考えています。今後も個人配信含めて、PUBGモバイル『七奏会ルーム』をよろしくお願いいたします。
★☆★☆今大会のスポンサー様★☆★☆
こもね 様
チュラおじ 様
匿名 様
匿名 様
(順不同)
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★☆★☆★☆アーカイブ映像★☆★☆★
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