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フレームワークは万能なのか?

先日お客様向けにワークショップにて主催者を務めました。事前にGoogle Slideで作成したコンテンツに沿ってプレゼン/質問投げかけを繰り返す形態のセッションです。

コンテンツは会社で定めている標準(=フレームワーク)を元に、お客様の興味と状況を加味して加工しました。Zeroから作成したものではないですね。


終了後に、ワークショップに参加していた同僚の1人にフィードバックを求めたところ、"闊達にご質問やご意見を頂けたので良かったです"と。

ワークショップの大きなゴールに出席者の方から質問やご意見を引き出すことがあるので概ねゴールは達成です。

同僚の中にはネガティブではないものの?といった感想を持ったメンバーもいるようです。色々な価値観があるので当然ですね。


私は筋金入りのフレームワーク野郎で、業界内で提唱されているフレームワークを積極的に勉強して実務に活かそうとするタイプです。

ITガバナンスやサービスマネジメントの枠組みであるCOBIT/TOGAF/ITIL、営業やビジネス開発のCreating Customer's Value/MEDDIC/Solution Selling等を活用しています。


人の頭の中には無意識にその人の標準(=常識)ができると思います。

常識は、初対面のお客様には名刺を渡してご挨拶する、言葉遣いは敬語で、等の万人に共通する疑いようのないものから、ある特定の集団だけに共通しているものまで様々です。


私は、フレームワークは先人たちが試行錯誤して体系化した最大公約数だと思っています。

自分がたまたま経験したある一時点の特殊な事柄を元にに何かを考えるのと、既に実証された最大公約数を元に何かを考えるのでは精度が異なるかと。後者の方が精度は高いはずですね。


マズローの欲求で謳われているように、人の根本的な欲求に承認欲求があるかと思います。"自分は特別で貴重な経験を有している" といった感情もこれに当たるかと。

経験自体はとても大切なことかと思います。しかしながら経験はある一時点のものでこれから先も必ず通用するとは限らないですね。


"この前セッションを主催していた人はああしていたから、今回のセッションもあのようにすべきだ。今までこうだったからこれからもこうすべきだ。"

私もなるべく自分自身を第三者の目で見て、このような思考に陥っていたら注意するように意識しています。


ただし、先人たちも全知全能な神ではないので体系化したフレームワークも万能とは言えないですね。

先人たちが編み出したフレームワークを抽象化して根源にある原理原則応用しながら、時代に即した新たなフレームワークを編み出す必要があるかもしれません。

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