前にも言いましたよね!?
過去に同僚や上司から何度も言われて、一向に会話が噛み合わずプロジェクトが進まないことが多々ありました。
私自身も他人に言っていたかもしれません。"前にも言いましたよね?"になっている時ってどんな思考になっているのでしょうか?
人は何かと目に見える形を求める生き物だと思います。特に欧米のようなHigh contextな文化の出身者はその傾向が顕著かと。
空中戦で議論していると"具体的に何を指しているの?"となって"ホワイトボードに描いてよ"となると思います。
具体的なアウトプットが全てなのでこれは自然なことかと思います。
しかしながら具体的な活動だけでは限界もありますよね。
抽象思考を使ってある具体化された事象を一旦抽象化して、他の具体的な事象をあみだすことも必要かと思います。
具体の世界にのみに生きていると個々人が経験した具体的な事象が全てになります。
個々人が経験したり感じたりすることは異なります。
具体の世界のみに生きていると、"あれだよあれ!"
"あれって何のこと?"、"だからあれだよ!そんなのわかるよね!?"
"いや、あれじゃわかんないよ。。。"となって、一向に話が噛み合うことはありません。
自分の経験したり感じたりした具体的な事象を100%正確に他人に伝えることは不可能です。
ただし、抽象の世界だけで良いわけでも無いと思います。
抽象はあくまで応用可能な普遍的な原理原則を発見するだけのため、抽象だけで全てうまく行くわけでもありませんね。
具体と抽象を往復する - これにつきると思います。
抽象思考で普遍的な原理原則を導きだして、具体思考で会話の文脈に沿った具体的な事象をアウトプットする
これを繰り返すことで他人とスムーズに意思疎通ができてお互いがハッピーになるかと思います。
"前にも言いましたよね?"と言いたくなった際は一旦立ち止まって、自分が具体の世界にのみに生きていないか確認すべきですね。