DNSを3分で理解する
DNSとはDomain Name Systemの頭文字を取った略語でインターネットの世界では欠かすことのできない仕組みです。
Chrome等のブラウザでWebサイトを閲覧する際にWebサイトのURLを指定してアクセスしますが、Webサイトは一意の番地(IPアドレス)を持っています。Webサイトに割り当てられている番地を検索する仕組みがDNSです。
DNSは階層構造になっていて、ユーザからの検索リクエストに対して初めに応答するロールと実際の番地を教えるロールの2つに分けられます。初めに応答するロールはResolverと呼ばれています。
さらに実際の番地を教えるロールは親子孫関係になっていてます。親をRoot、子をTop Level Domain、孫をAuthoritativeと呼んでいます。一連のやり取りはこのようになります。
Resolver : "www.google.comの番地を教えて下さい"
Root : "オッケー、でも僕はもう年だから。。。それはうちの息子が知っているから息子に聞いてね。息子の電話番号はxxだよ。"
Resolver : "お父様が、www.google.comの番地は息子さんが知っているって教えてくれてお電話しました。"
Top Level Domain : "了解。でも僕ももう年だから。。。それはうちの娘が知っているから娘に聞いてね。娘の電話番号はxxだよ。"
Resolver : "お父様が、www.google.comの番地は娘さんが知っているって教えてくれてお電話しました。"
Authoritative : "了解! www.google.comはえーと、xxxx.xxxx.xxxx.xxxxだよ!"
Resolver : "ありがとう!"
Resolverはwww.google.comの番地をユーザに返してユーザはブラウザでGoogleにアクセスできます。
リモートワーク全盛の昨今、サイバーセキュリティの事件は格段に増してきて、いつもどこかで悪意を持った集団が犯罪を企てています。
DNSはインターネットに欠かすことのできない仕組みのため、この仕組を狙ったサイバー攻撃が多様化してきています。
知らない間に怪しいサイトに誘導されてPCやサーバが汚染されて重要な情報を壊された、戻して欲しかったら金払え! といった悪質な事故を見聞きすることも増えてきました。
皆様がご利用されているDNSの状態は定期的に見直して、悪質な事故に巻き込まれないようにすべきですね。