14皿目:生姜の味@アマルディープ 大久保
JR大久保駅
ずいぶん昔のことになるが、「大久保」「観光」「韓国」といえば、歌舞伎町近くの、今のドン・キホーテ新宿店がある職安通りからJR大久保駅あたりのエリアが主流だった記憶がある。
しかし、「韓流」が大久保を席巻するようになってから、JR新大久保方面に人が多く集まるようになり、「イケメン通り」など今や一大観光地となっている。
一方、JR大久保駅近辺は新大久保駅界隈と比べたら人の流れも随分穏やかで、私はこちらの方が性に合っている。特に、JR大久保駅南口は良い意味で寂れた感があり、好きだ。
JR大久保駅南口の飲食街
そんなJR大久保駅の南口を出て小滝橋通りへ進む路地には、和食居酒屋から始まり、立ち食い蕎麦、牛筋カレー店など和食系のお店だけでなく、タイ、トルコ、果てはペルー料理まで、国際色豊かなお店が連なっている飲食街がある。
その中で特に異彩を放っているのが、飲食店ではないが台湾の神様が祀られている「東京媽祖廟」だ。4階建てビルが丸ごと神殿になっていて、各階ごとに神様が祀られているようだ。
尚、「東京媽祖廟」については、室橋裕和著「ルポ新大久保 移民最前線都市を歩く」が詳しい。ご興味のある方は是非ご一読してほしい。
いざ、入店
さて、今回訪問するネパール料理店は「アマルディープ」さんだ。
道沿いではなく細い道奥に店舗あるので目印のネパール国旗がないと素通りしてしまいそうだ。
入り口は狭いが、店の中は意外と広い。店中央にあるカウンター席が目を引く。居酒屋の居抜きなのだろう。
メニューには、、定番のナンカレーのほかにネパールカナセットがある。カナセット(600円)とラッシー(100円)をオーダー。合わせて700円は安い。
いざ、実食
Youtubeやブログで知ってはいたが、ご飯の上に目玉焼きを載せている店はおそらくここだけではないだろうか。目玉焼きは後回しにして、黄身を崩さないように慎重に食べ進める。
まずは、ダルスープから。辛みが効いてインパクトのある味、美味しい。これはダルスープというよりもまさにダルカレーだ。生姜の千切りの辛みがさわやかでよいアクセントになっている。
チキンカレーはやや辛口で私好みの味。こちらも生姜の千切りがチキンカレーとマッチしていて、ご飯にとても良く合う。千切りといっても短冊に近いくカレーに負けていないのだ。千切り生姜はこんなにもカレーと相性が良いのか、驚いた。
特筆すべきはご飯の美味しさ。写真では伝えられないが、日本米なのだが、つやつやした炊きあがりで、まるで日本のカレーライスのご飯だ。辛みと生姜のアクセントが効いたダルスープとチキンカレーがこのご飯ととてもよく合ってスプーンが止まらない。
あっという間にご飯を食べ終えてしまい、ご飯をおかわりしてしまった。
最後は、卵の黄身を崩して、アチャールと一緒に混ぜ込んでフィニッシュ。
食べ終えた後は、ラッシーを飲んでお会計。ラッシーは大振りのグラスになみなみ注がれていてこれで100円とは本当に申し訳ない。生姜のアクセントとご飯の美味しさにやられてしまった、これは来訪必至だ。
JR大久保駅南口の魅力
JR大久保駅南口すぐの飲食街は、多国籍な飲食店の他に、キリスト教系の教会や、台湾の「東京媽祖廟」まで、さほど長くもない通りにいろんなものがぎゅっと押し込まれた一言では表現できないエリアだ。
今日はアマルディープという素敵なお店に巡り合えた、またこのエリアには何度か足を運ぶことになりそうだ。