ゆのみ カタカタ
一リットルの牛乳パックは、三つのゆのみに沿うように
テーブルに着地する。
と同時に、カタカタと揺れ始めた。
紙パックの中の牛乳が今にも吹き出しそうな勢いだ。
だが、しばらくそのままその動きが続くが、吹き出す気配がない。
カタカタカタ と揺れるだけだった。
私は、目を凝らした。
じーーーっ と紙パックの開け口を見つめる。
そして、ある変化に気づいた。
牛乳パック開け口の反対側の縁がクチャクチャになっている。
はっ とし、私は誰に言うともなくつぶやいた。
「開け口 反対ですよ。」
https://toustudio.thebase.in/items/38371845
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