地域活動のオンライン研修の参加者募集に「SMOUT(スマウト)」を使ってみた
この記事では、私が地域活動の中で「SMOUT(スマウト)」というサービスを使ってみたので、その特徴や良いところをご紹介したいと思います。
このサービスは、簡単に言えば、地方(田舎)と関わりたい人(ここでは一般ユーザーと言います)と、私のような地域活動をする人、すなわち移住者やイベント参加者(関係人口)を募る人とのマッチングサービスです。
地域活動をする人にとっては、プロジェクトページを作成することで地方と関わりたい人に向けて効果的に情報発信ができるというツールになります。
良い点をまとめると
・無料で始められる
・プロジェクトの紹介ページをきれいにレイアウトしてくれる
・地方に関心がある人をターゲットにできる
・登録している一般ユーザーが信頼できる・意識が高い
・がんばりたければ有料プランもある
・他の市町村の取り組みが刺激になる 、、、といったところです。
1.SMOUTとは?
まず、読み方は「スモウト」ではなく「スマウト」です。私はタイピングの時に「S」ス「MO」モ「U」ウ「T」トとつぶやきながら入力するので、ついつい話す時に間違えそうになります…(^^;)
多くの市町村が登録して、情報発信をしています。私はこうした他の市町村を見ることも、とても参考になることが多いと感じます。
SMOUTの運営会社は、面白法人カヤックさんで、地域に関する様々な事業も展開されています。
2.どうやって使うの?
地域活動の人目線で説明すると、まずはアカウント登録をします。その際にプロフィールを作成します。その後、無料版では、3つの地域プロジェクトを登録して、参加者を集めることができます。
私は、地域の人材育成研修の「オンライン発信塾」を担当しているので、そちらの参加者を募集するためにプロジェクトを登録しました。(詳しい内容は下の記事を参照)
プロジェクトの入力画面にそって写真や記事を入力すると、レイアウトをきれいにしてくれます。書き方ガイドも横に出ているので、迷わずに入力することができました。
ちなみに、プロジェクトの説明の中にプロジェクトの参加URLや電話番号を記入することはできません。このSMOUT上でマッチングしてお互いにSMOUT上のメールのシステムでやり取りしながら具体的な連絡を取る形式となっています。画像のように一般ユーザーさんとメッセージのやり取りができます。一般ユーザーさんは、はじめはイニシャルやニックネームしか表示されていませんが、メッセージを開始すると、本名を見ることができ、信頼できます。
(個人が分からないように画像を加工しています)
3.プロジェクトを登録したら?
プロジェクトを登録したら、公開する前に運営側の審査が入ります。問題なければ数日後に公開されます。公開されれば、登録している一般ユーザーが閲覧して、「興味ある」もしくは「応募したい」のボタンを押します。
①「興味ある」は「イイネ」みたいなもので、興味を持ってくれた一般ユーザーの名前(ニックネーム)が分かります。一般ユーザーもプロフィールを作成しているので、その内容をみてこちらも連絡をしようと思えば、メッセージを送ることができます。しかし、こちらからメッセージを送ることができる人数は無料版では制限があり、メッセージをしても相手から返事がないこともあります。(こちらからメッセージできる人数は1か月5名までとなっています)
「興味ある」の人数が多ければ、他の一般ユーザーも関心を持ちやすくなります。こちらから「経過レポート」という機能で情報を追加した際にも通知が入るようになっています。
②「応募したい」の場合は、こちらからメッセージの制限の制約を受けることなくメッセージができます。メッセージの中で具体的なやり取りをします。例えば、移住者募集であれば手続きについてのやり取り、イベント募集であれば、参加URLの紹介などです。SMOUT上で「応募したい」の返事があるイコール実際に応募をすることとは異なるので、その後の小まめなやり取りが重要です。その後、条件が合わなかったということも多いです。
「興味がある」「応募したい」以外にも、プロジェクト作成側が一般ユーザーを検索して、「この人を誘いたい」という人にメッセージをすることができます。一般ユーザーはどの県に関心があるなどの情報を登録しているので、それをヒントに探すこともできます。ただ、この場合も返事がある保証はありません。
このようにして、プロジェクト作成側と一般ユーザーとでマッチングし、実際にプロジェクト参加につながっていくのがこのサービスの特徴だと思います。少しじれったいですが、その間にお互いの関係構築もできると言えます。
4.私の感想:ユーザーさんの意識が高い
地域活動の広報をする際に、facebookやチラシで連絡しても、広く浅い広報なので、反応が薄い、付き合いで連絡があることが多いのが悩みでした。しかし、SMOUTに登録している一般ユーザーはすでに地域について興味がある人が手間暇をかけてアカウントを作り、人によっては細かくプロフィールを作成しているので、熱意、主体性が違うように感じます。プロジェクトに応募してくださった人も、具体的な質問が多かったり、実際に参加につながる確率が高いように感じます。
無料版でも、3つのプロジェクトを登録できるので、「これだ」という3つのプロジェクトを登録して、その後に「経過レポート」という機能で小まめに情報の追加をしたり、メッセージ可能となった人と小まめに連絡をすれば、成果も期待できます。「マッチング」なので、こちらの地域やプロジェクトの魅力、そして、SMOUTに入力する人の人柄が重要と言えます。
有料プランは複数あり、予算をかければプロジェクトも多く登録でき、こちらからメールできる人数も増やせます。私は有料プランは使用していませんが、運営のスタッフさんから聞いたアドバイスでは、有料プランにすればすぐにうまくいくのではなく、マッチングのための入り口が増えるといった感じで、成果を出すには地域やプロジェクトのファンを増やす小まめさが大事。ということを言われていました。
オンライン発信塾の反響が良かったので、私は他に2つのプロジェクトも登録しました。こちらもそこそこ反響があり、SMOUTを活用して良かったと感じています。ご紹介しますので、参考にしていただければと思います。
5.最後に
この記事を読んで、SMOUTに興味を持たれた方は、SMOUTの公式ページをご確認いただければと思います。最新の情報をご確認いただくことをおススメします。ありがとうございました!
【この記事は、こちらのメンバーと刺激しあって作成しています】
私は「Locally Driven LABs(LDL)」のプロジェクトの1つ“地方のオンラインの普及と価値の創造“に所属しています。ここでは、参加者同士でオンラインツールの情報共有を記事にしています。地方で実践しているメンバーがオンラインツールの使用感、参考事例などを話しており、資料としても活用できるよう整理しています。Locally Driven LABs への加入については