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近視性不同視がオルソケラトロジー治療により改善された一例について(ポスター発表)
11月14日〜17日、京都国際会館にて日本臨床眼科学会が開催中です。
本学会ではポスター発表、ランチョンセミナーを担当し、また眼科写真展にも提示しております。
よく揶揄を交えた表現で、「学会って権威の象徴。。」とか、「研究ってモルモットにされるのよね?」のような言を耳にします。
日本の医師は至極真面目な存在であり、献身的すぎて己をつぶすような傾向があります。
海外の学会はわかりませんが、日本の眼科の学会は正道にあり、新規医療や懸案事項における議論、珍しい症例、研修などの多岐にわたって活動が展開されます。
本学会のテーマは「未来への貢献」になります。
私の今回の発表2つはいずれも小児の近視治療に関わるものであり、子どもたちの未来に直結するものだと信じております。
ポスター発表の内容についてです。
不同視と呼ばれる状態があり、左右のピントが違いすぎて眼鏡がかけづらい、というものです。
小児、特に小学生は近視が進行していく年頃で、オルソケラトロジーはこれを抑制します。
片目だけ近視が進んだ不同視の小児に片目からオルソケラトロジーの導入を行い、左右差を大きく減らした経過について発表しました。
近視性不同視に対してこれまで確立された治療法はありません。
本発表はそこに一石を投じたものであり、非常に臨床的意義が大きいと考えます。
もっとも、海外ではこういった発表は多いので、国内では初めてor珍しい発表になるのですが。。
富山大学の教授を始め、たくさんの方に興味を持っていただき、充実した質疑応答ができました。
やはり学会に参加するだけでなく、データをまとめての発表もしていかなければいけませんね。
最後の写真はランチョンセミナーのチラシです。
こんな感じでやっております。
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